内容説明
批判を拒む権力は、必ず腐敗する。公安警察、法務・検察、政治家、メディア…。事実を掴み出し、社会の深層を見据える。緻密なる取材と思索の足跡。
目次
第1部 Reportage―権力に対峙するということ(日本警察最大の汚点―國松長官狙撃事件の真実;新たなる公安組織“I・S”の全貌;テロリストをデッチ上げる公安警察 ほか)
第2部 Essays―事実を伝えるということ(広がる偽善と非寛容―東京から、ニライの島へ1;ご都合主義の老レイシスト―東京から、ニライの島へ2;「他人事」への苛立ち―東京から、ニライの島へ3 ほか)
第3部 Dialogue & Interviews―問うべきを問うということ(市民が死刑を求める社会;死刑がつくる冤罪;体験的テレビ・コメンテーター論 ほか)
著者等紹介
青木理[アオキオサム]
1966年長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。慶應義塾大学卒業後、共同通信に入社。社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、2006年に退社しフリーに。テレビ・ラジオのコメンテーターも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
27
渡り:官僚機構に長年蔓延った悪弊。人事セクションが一元差配してきた(56頁)。警察は法と秩序の万人たる権力機関。天下り、渡りは官僚システムに根強く蔓延ってきた悪弊(60頁)。癖を治さないと。本来は司法権の砦であるべき判事=裁判官も、法務・検察の意向に配慮せざるをえない(80頁)。検察暴走を許したのは裁判所(81頁)。最高裁も統治行為論で逃げる裁判長ではいけないと思えるが? 石原都知事の高額接待リスト(131頁)。いい御身分だこと。2015/07/04
matsu04
10
面白い。特に〝検証・石原都政〟はよく調べられており、なるほどなと思ってしまう。警備公安警察批判も鋭いところがある。2015/04/02
akinbo511
9
青木さんの著作「抵抗の視線」と対をなす1冊らしい。死刑に関する対談を読んでいて、小説「火星に住むつもりかい? 」の中で斬首刑を論じる市民の話を思い出して怖くなった。 2015/08/15
ジン
4
この人はいつも同じ事を言ってる。あらゆるトピックにコメントできることと、大事なことを何度でも報じることと、結局どっちもすごいなと思う。ジャーナリストとしてのかっこよさと、あふれ出る昭和のおじさん感のアンビバレンスが青木理の魅力。あと、徹底した反権力の姿勢。しかし石原慎太郎もすでに前前都知事だけど、30万の会食か。ジャン・レノが300万のメシ食っても誰も怒らないけど、政治家は、いや税金だしって言われるって絶対わかってるのに食っちゃうのかな。セレブ気分なのかしら。2015/07/13
さくらさく
4
上々。2015/04/14
-
- 和書
- 建物が語る日本の歴史
-
- 和書
- 家屋文鏡が語る古代日本