内容説明
暮らしをいろどる音楽の物理、生理、心理、アート、テクノロジィわかりやすくビジュアルに解説。
目次
第1章 音と音楽の基礎知識―音と音楽を理解するために
第2章 メロディの科学―ピッチを感じてメロディを認知する過程
第3章 ハーモニーの科学―協和音を感じるしくみ
第4章 リズムの科学―時の流れがリズムを作る
第5章 楽器のしくみ―音楽を作る道具のいろいろ
第6章 音楽の効用―音楽のチカラを活かすさまざまなサービスとメディア
第7章 音楽を生み出す空間―コンサートやレコーディングの現場
第8章 音楽を伝えるメディア―音楽を記録・伝達・再現するメディア
第9章 音楽の生理学・心理学―音楽がもたらす生理的・心理的反応
第10章 音楽の情報科学―音楽の流れを確率論的に論ずる
著者等紹介
岩宮眞一郎[イワミヤシンイチロウ]
九州大学大学院芸術工学研究院教授。九州芸術工科大学専攻科修了、工学博士(東北大学)。九州芸術工科大学芸術工学部音響設計学科助手、助教手を経て、教授。2003年10月、九州大学との統合により現職。専門領域は、音響工学、音響心理学、音楽心理学、音響生態学。音の主観評価、音と映像の相互作用、サウンドスケープ、音のデザイン等の研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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富士さん
3
映像と音楽との演出的な関連や俳優の声質からの分類に音楽研究の成果が使えないものかと思い、網羅的で手軽な入門書ということで、類書をあたって本書を選びました。分量からくる限界は当然ありますが、よく読んでみると思った以上に使えそうな内容で満足しています。上昇するピッチパターンは右方向の移動と、下降するピッチパターンは左方向の移動と調和するという指摘は、演劇の上手下手の決まりを連想させてとても可能性を感じました。経験則で行われている演出技法を音楽研究によって検証するというやり方も有効なのかもしれません。2014/03/27
aoi
1
それぞれの項目が簡潔にまとまっていてよみやすい。その分説明と例が少ないのが惜しい。 2014/06/13
きし
0
P218のピッチ推移確率の表がとくにおもしろかった。いろんなことを考える人がいるものです。2017/02/20
かい
0
音楽の科学…「音がもたらす効果」「映像と音楽をあわせたときの効果」「サイン音楽」「音響のしくみ」など、幅広い入り口を示してくれる一冊。こういうことを知りたい!というモヤモヤがジャンルとして言語化されていて、このキーワードで掘っていけばいいのか!と助かりました。2015/02/01
Ryosuke TAKEUCHI
0
音楽をただ聴いているだけではなく、理論を勉強しようと思って読んだら、想像以上の面白さ。2014/04/12