出版社内容情報
芥川賞選考委員の作家による、異色の日本文学論。「『源氏物語』がつくった“色好み"の伝統」「ライトノベルのルーツ『好色一代男』」「文学とテクノロジー」など、古典からAI小説までを独自の切り口で解説。
内容説明
「色好みの伝統」「サブカルのルーツは江戸文化」「一葉の作品はフリーター小説」など、古典から漱石・一葉らの近代文学、太宰・安吾らの戦後作品、さらにAI小説までを、独自の切り口で分析。創造的誤読、ユーモアの持つ効能、権威を疑う視線といった、作家ならではのオリジナリティあふれる解釈で、日本文学の深奥に誘う。巻末ブックリスト付き。
目次
第1章 色好みの日本人
第2章 ヘタレの愉楽―江戸文学再評価
第3章 恐るべき漱石
第4章 俗語革命―一葉と民主化
第5章 エロス全開―スケベの栄光
第6章 人類の麻疹―ナショナリズムいろいろ
第7章 ボロ負けのあとで―戦中、戦後はどのように描かれたか
第8章 小説と場所―遊歩者たちの目
第9章 現代文学の背景―世代、経済、階級
第10章 テクノロジーと文学―人工知能に負けない小説
著者等紹介
島田雅彦[シマダマサヒコ]
作家、法政大学教授。1961年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。在学中の1983年に、『優しいサヨクのための嬉遊曲』(新潮文庫)を発表し注目される。1984年『夢遊王国のための音楽』(福武文庫)で野間文芸新人賞、1992年『彼岸先生』(新潮文庫)で泉鏡花文学賞、2008年『カオスの娘』(集英社文庫)で芸術選奨文部科学大臣賞、2016年『虚人の星』(講談社)で毎日出版文化賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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