内容説明
名作『オズの魔法使い』で、主人公ドロシーは『西の悪い魔女』を打ち負かす。しかしこれは、ドロシーの視点から語られた話であった。魔女からはどう見えたのだろうか。魔女はどのように育ち、なぜ悪い魔女になったのか。オズの国では、言葉を話す“動物”たちが自らを守るために戦い、権力者はその権力を濫用し、民衆は快楽信仰の虜となっていた。愛、信仰、善とは、そして悪とは何か？緑の魔女エルファバが、人間の本質について問いかける、壮大で謎めいた空前絶後のファンタジーロマン。大ヒット上演中の劇団四季ミュージカル『ウィキッド』原作。
著者等紹介
マグワイア，グレゴリー［マグワイア，グレゴリー］［Ｍａｇｕｉｒｅ，Ｇｒｅｇｏｒｙ］
ニューヨーク州アルバニー出身。ベストセラー作家。『Ｗｉｃｋｅｄ：Ｔｈｅ Ｌｉｆｅ ａｎｄ Ｔｉｍｅｓ ｏｆ ｔｈｅ Ｗｉｃｋｅｄ Ｗｉｔｃｈ ｏｆ ｔｈｅ Ｗｅｓｔ（ウィキッド：西の悪い魔女の生涯とその時代）』は、トニー賞を受賞したブロードウェイ・ミュージカル『ウィキッド』の原作。現在は家族とともにマサチューセッツ州のボストン郊外で暮らす（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ryodo
37
★上巻読了 ブロードウェイミュージカル『ウィキッド』の原作本。オズの魔法使いの前日譚作品である本作。ミュージカル舞台版が大好きすぎて読み始めたけど…上巻だけでも舞台版は原作をかなり脚色したことが分かる。正直ミュージカルのような楽しい明るい雰囲気はあまり感じられない。そのぶん社会派な作品に仕上がっているため、読み応えはあるけども。西の悪い魔女になるエルファバの出生から、南の良い魔女になるグリンダとの出会いや学園生活など、大体舞台版の第1幕にあたる部分が上巻には描かれてたかな。いざ下巻へ。2020/11/29
seri
17
ミュージカル観劇後その歌を流しながら読んでいたんですが、失敗でした。舞台の印象が強すぎて、作中の人物をゼロから再構築するのにすごく時間がかかってしまった。オズの国の西の悪い魔女の話です。でもそれは、おとぎの国の話じゃない。貧困があって、差別があって、社会的弾圧、理不尽な権力、魔法があっても万能じゃなくて。善悪って、いったい何を基準に誰が決めるのか。"wicked"が守りたかったものとは。生々しい現実に目をそらしたくなるけど下巻まで目を背けずに見届けたいと思います。wickedの真実を。2013/09/28
月夜乃 海花
16
オズの魔法使いの西の「悪い」魔女、エルファバがなぜ「悪い魔女」になったのか？ブロードウェイミュージカル「ウィキッド」の原作。まだ上巻だから完全にはわからないけれど、とにかくオズの魔法使いのイメージ自体が変わってしまいそうになるダークな話。劇団四季でも「ウィキッド」やってた気がするし、もう少し平和な話だと想像してたのですがなかなか激しい…。2018/02/17
Haruka Fukuhara
10
原文で読もうとしたら全然話が追えなかったので日本語訳を借りてきた。翻訳で読んでも結構複雑に感じる話なので仕方なかったかな。下巻につづく。2017/10/03
紗南
10
思ったよりページが進まなかった…そしてすごい大人向け。人種差別とかプロパガンダとかいろいろテーマにしてて、それはすごく面白かった。作者様がニューヨーク出身ということで、いろいろ思うところがあるのかも知れない。ただ、会話の内容は濃いのだけれど、オズの国の世界観がよく掴めなかった。2017/06/19
