内容説明
1999年10月、ハレグウォイン・タファッラが初めて孤児を引き取ったのは、最愛の娘を失った悲しみから逃れるためだった。その後も子どもたちの世話をすることで、彼女は、悲しみを乗り越え、新たな生きがいを見いだすことができた。しかし、彼女に平穏な生活は許されていなかった。彼女の家には、エイズの子どもを含むたくさんの孤児たちが、洪水のように寄し寄せてきたのだ。子ども10人に1人が孤児という、エチオピアの恐るべき現実の下、子どもたちのためにたったひとりで闘った女性ハレグウォイン・タファッラの半生を描いた感動のノンフィクション。
目次
第1部 新生
第2部 増えつづける子どもたち
第3部 名声と挫折
第4部 新しい世界へ
著者等紹介
グリーン,メリッサ・フェイ[グリーン,メリッサフェイ][Greene,Melissa Fay]
1952年、米国生まれ。『ニューヨーカー』『ワシントン・ポスト』『ニューヨークタイムズ・マガジン』『ニューズウィーク』『ライフ』などに寄稿している。現在、夫と9人の子どもと共にアトランタに在住
入江真佐子[イリエマサコ]
1953年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヘブンリー
5
アフリカでエイズが大きな問題になっているとは聞いたことがあったが、これほどだとは知らなかった。そしてそこに製薬会社の利権がからんでいることも。娘を失った悲しみを癒すために大勢の孤児たちを引き取ったハレグウォインの物語を軸に描かれたこのドキュメンタリーには、持てる国と持たざる国の格差、普通の善意の人の力など考えさせられることが満載されている。2014/09/25
takao
2
ふむ2024/02/12
sachiko7
0
おもしろい内容も充実しているが、アメリカの著者特有の長~い言い回しにより、余分な部分もあり、本全体が長い!感動部分や、本題は後半部分に登場するため、前半何がいいたいのかよくわからないが、辛抱して読んでもらいたい1冊。 2008/05/20