出版社内容情報
壮大な思想の出発点を為す、戦前の府立化学工業学校時代と米沢工業学校時代、および敗戦直後の詩と散文などを収録する。著者の原型はすべてここにある!
少年期のわずかにのこされた詩作やエッセイから、米沢での学生生活のさなかに傾倒の深まった宮沢賢治についてのノートをへて、敗戦直後の詩篇、古典論、姉の追悼文まで。
『和楽路』創刊号に掲載された詩三篇「桜草」「後悔」「生きている」と、長編詩「(海の風に)」の初期形「(海はかはらぬ色で)」をはじめて収録する。
第10回配本。月報は石川九楊氏・ハルノ宵子氏が執筆。
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924年、東京・月島生まれ。詩人、評論家。東京工業大学工学部電気化学科卒業。戦後日本の言論界を長きにわたってリードし、「戦後最大の思想家」などと称される。おもな著書に『言語にとって美とはなにか』『共同幻想論』『心的現象論』『マス・イメージ論』『ハイ・イメージ論』『最後の親鸞』『宮沢賢治』『戦後詩史論』『夏目漱石を読む』などがある。2012年逝去。
内容説明
『和楽路』創刊号の詩三篇「桜草」「後悔」「生きてゐる」をはじめて収録!!長編詩「(海の風に)」の初期形「(海はかはらぬ色で)」をはじめて収録!!!少年期のわずかにのこされた詩作やエッセイから、米沢での学生生活のさなかに傾倒の深まった宮沢賢治についてのノートをへて、敗戦直後の詩篇、古典論、姉の追悼文まで。
目次
1(桜草;後悔 ほか)
2(「呼子と北風」詩稿;消息 ほか)
3(宮沢賢治ノート(1)
宮沢賢治序叙草稿第四 ほか)
4(「しんしんと」;詩稿4 ほか)
5(異神;詩三章 ほか)
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