出版社内容情報
いよいよ年明け、大河ドラマ『光る君へ』がスタート!
原作者についての豆知識も満載の本作をぜひ副読本に!
前巻も見所満載でしたが、絵的には「車争い」や「藤花の宴」のモブシーンが圧巻でした。こうした遠景図もふくめ、「原作ではイメージを持ち難い場面を映像化しているので、作品理解にうってつけ」(読書メーター、maekooさんによるレビューより)と、原典に造詣の深い読者からも続々とお褒めの言葉をいただいています。
シリーズも5冊目、物語が佳境を迎えるこのタイミングで、年明け早々の1月7日にはNHK大河ドラマ『光る君へ』の放送がスタート。そこでその主役に抜擢された原作者・紫式部(劇中での役名は「まひろ」)について、シリーズ内でも披露されている雑学ネタを少々。
周知のとおり「紫式部」は通名で、本名はわかっていません。ドラマで「ソウルメイト」として描かれる藤原道長が『御堂関白記』で言及する女官「藤原香子」ではないか、という説もありますが、いまだ推論の域にとどまります。物語のメインヒロイン「紫の上」の人気がつとに高く、そこからついた通称であろうという説が有力です。
幼少時より漢文を読みこなす才媛として名高く、30代前半のころ、道長の強い推挽で一条天皇の中宮彰子(道長の娘)に女房兼教育係として仕え始めます。以後5、6年ほどの出仕期間中、宮中の人間模様を下敷きにしたフィクションを少しずつ書きついでいきます。かくて世界初の、一人の書き手による、100万字にもおよぶ長篇大河小説が完成しました。執筆中は時の天皇までも「続きはどうなった!?」と催促したともいわれます。以来1000年にわたり読みつがれているのですから、世界最長のロングラン小説ということになりましょう。
そんな紫式部さん、本作でもネコ耳キャラで大活躍中です。古語や和歌、当時の風俗習慣を解説したり、創作ウラ話を披露するなど大忙し。『紫式部日記』などをもとに、生いたちやものの見方、宿敵・清少納言への評価なども随時紹介していますので、『光る君へ』の最良の副読本としてぜひ全巻お揃えください。(編集部)
内容説明
権勢地に落ち、最愛の人は彼方へ。袖乾く間もなく始まる流謫の日々。“源氏サーガ”最大の難関、須磨・明石編がスタート。まひろ&道長の登場するオマケ漫画もついてます!!第1期“青春編”第5巻。権力闘争の狭間に恋、兄弟愛、友情。
目次
第10帖 賢木(桐壺上皇の崩御;源氏の迷走;雲林院での修行;右大臣邸の落雷)
第11帖 花散里
第12帖 須磨(別れの挨拶;木漏れ月夜;胡馬北風に嗤う)
第13帖 明石(明石入道の思惑)
著者等紹介
杉村喜光[スギムラヨシミツ]
雑学系ライター、漫画家、ラジオパーソナリティ、作詞家。静岡県出身。ウェブ上では「知泉」の名で知られる。2021年『アレにもコレにも!モノのなまえ事典』(ポプラ社)で「図書館員がえらぶ選書センター大賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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maekoo