レジリエンスを育てよう―子どもの問題を予防・軽減するYOU CAN DO IT!

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レジリエンスを育てよう―子どもの問題を予防・軽減するYOU CAN DO IT!

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794812476
  • NDC分類 371.43
  • Cコード C0037

出版社内容情報

教育にも「事後ではなく予防」の考え方を!
子ども自らが辛さを乗りこえ回復していく力を育むオーストラリア発の最新教育実践

 不登校、いじめ、自殺、虐待、引きこもり、自傷行為、うつ(精神疾患)、発達障害…子どもたちは今、さまざまな困難に直面しています。文部科学省、教育委員会、そして学校もこれらの問題に対処すべく努力しているわけですが、解決の糸口はいまだ見えていません。近年、「レジリエンス」という言葉をよく聞くようになりました。回復力、再起力、弾力などと訳され、心理学的には辛い局面で自らを守り、平常心を取り戻す力を指します。私たちは、これこそが現代の子どもたちに必要な力であり、課題山積の教育現場において解決の有効な手段となりえるものと考えます。
 37年にわたる教員生活のなかで、問題を抱えた多くの子どもと共に歩んできた著者の山本は、定年退職後、メルボルン大学のマイケル・E・バーナード先生が開発した「YOU CAN DO IT!(YCDI)レジリエンスプログラム」に出会い、「救いを感じた」と言います。子どものメンタルヘルスの向上を図るための予防教育プログラムは、日本では研究機関などでの実践例はあるものの、諸外国のように学校教育には導入されていません。つまりいじめや不登校などの予防教育が制度的に義務づけられていないのです。これは日本の教育にとって大きな問題です。事が起きてから対策を講じるのでは遅いのですから。YCDIプログラムは、予防原則に基づいたメンタルケアに極めて有効です。このプログラムを実践すれば、怒り、悩み、落ち込みといったマイナス感情を、子ども自らがコントロールできるようになります。
 本書では、このプログラムに基づく小学校での実践例を多数紹介します。実際の指導案や板書の内容、授業の様子、教師や児童の振り返りを読むと、その有効性をご理解いただけるはずです。予測不能な困難や脅威が待ちかまえる現代社会を生き抜くために必要なレジリエンスの力を高める「YCDIレジリエンスプログラム」の授業風景を紙上で確かめ、役立てていただければ幸いです。(わたなべ・りさ 東京都公立小学校教諭)

内容説明

レジリエンス(乗り越える力)とは何か!いじめ、不登校などに対する「予防教育」で子どもを守る!「YCDIレジリエンスプログラム」の日本での実践例。何かが起こってからでは遅い!いじめ、不登校などの予防教育が義務付けられていないことが、日本の教育における一番の問題です。本書で紹介したプログラムを実践すれば、「心配事」「怒り」「落ち込み」といったマイナス感情に対しても対処できるようになります。そして、このプログラムに基づく小学校での実践例をご覧になれば、その有効性が理解できるはずです。予測不能な困難や脅威がある現代社会を生き抜くために必要とされる「レジリエンス力」、それを高める「YCDIレジリエンスプログラム」の授業風景を楽しんでください。ひょっとしたら、一番必要とされるのは「教師であるあなた」かも…。

目次

序章 社会情動的スキルを育てるYou Can Do It!(感情と社会性を育む(SEL)プログラム―「You Can Do It!(YCDI教育プログラム)」
感情と社会性の学習(SEL)とは ほか)
第1章 レジリエンスとは何か(「YCDIレジリエンスプログラム」が目指すこと;YCDIレジリエンスプログラムでできること ほか)
第2章 実践1 レジリエンスを高める小学校4年生の授業風景(一回目の授業―ガイダンスの時間(二〇一五年一二月一一日・金曜日)
二回目の授業―レッスン1(二〇一五年一二月二五日・金曜日) ほか)
第3章 実践2 レジリエンスを高める小学校5年生の授業風景(「YCDIレジリエンスプログラム」との出合い;プログラム開始前の様子 ほか)
第4章 世界でレジリエンスを実践する先生方へ―マイケル・E・バーナード先生からのメッセージ(レジリエンスの指導者がレジリエンスで新学期をはじめる11の方法)

著者等紹介

山本利枝[ヤマモトトシエ]
千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学非常勤講師小児発達学博士・大阪大学大学院連合小児発達学研究科博士課程卒業。小学校教諭・臨床発達心理士を経て、千葉大学大学院で講師を務める傍ら、幼稚園カウンセラー・小学校特別支援教室巡回支援相談心理士を務めた。YCDIレジリエンスプログラム(日本語版)トレーナー

渡辺梨沙[ワタナベリサ]
東京都の小学校教員。初任校で人間関係にストレスを生まない対人心理術に関心をもち、自主的に実践を始める。赴任していた小学校でYCDIに出会い、ソーシャルスキルを身につけるためにレジリエンスを取り入れた教育が必要だと思い、実践するようになる

松本有貴[マツモトユキ]
徳島文理大学人間生活学部教授。心理学Ph.Dクイーンズランド大学社会行動科学大学院心理学科博士課程卒業。子どものメンタルヘルス・社会的および感情的な学習と予防的アプローチに関する研究臨床心理学・子ども学・保育学の研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。