内容説明
行政と不動産業者の癒着が街と法を破壊する…時はリーマンショック後の2010年、舞台は渋谷区鴬谷町。高さ12m、容積率60%に規制された第2種低層住居専用地域に、高さ18m、容積率200%という違法マンションが完成している。その3年後、不正を嗅ぎ取った筆者が単独で探り出すことを決意して、渋谷区長と住友不動産の癒着による違法行為を明らかにした。住民目線で徹底調査を行った執念の取材記録。
目次
我が町「鶯谷町」―その歴史と地域環境
桑原区長の誕生と渋谷区における住友不動産の動き
桑原区長と住友不動産の癒着
本命の「ラ・トゥール代官山」の建設へ―桑原区長、住友不動産、西松建設
住友不動産は一切の妥協を許さない強権で説明会にのぞんだ―二〇〇七(平成一九)年四月二五日
「渋谷駅中心地区・まちづくりガイドライン2007」の正体
住友不動産の前に立ちはだかる大遺跡群
工事開始―儀式にも似た東京都開発審査会の審議
建築工事協定、労働慣行を無視した突貫工事
工事が後半に入った二〇一〇年四月、重大な事実が判明
開発許可と建築確認を同時に行う神業のような違法行為
工事終了後、住友不動産と渋谷区役所から住民が受けた二次被害
再開発事業に名を借りた渋谷区役所のまち壊し体質
著者等紹介
竹居治彦[タケイハルヒコ]
1929(昭和4)年山梨県生まれ。山梨高専中退、法政大学文学部卒業。「東京タイムズ」広告部に勤務した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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