内容説明
生まれつき、子どもは科学者である!「探究」の本質が分かる。
目次
第1部 火をつける―探究を軌道に乗せる(探究―次のフロンティア;さあ、はじめよう!;初期の探究期間;発見ボックス;野外活動)
第2部 火を見守る―年間を通して探究を支える(カリキュラムを使いこなす;言葉とのつながり;さらなる探究活動;子ども探究大会)
第3部 評価(評価方法)
著者等紹介
ピアス,チャールズ[ピアス,チャールズ] [Pearce,Charles R.]
アメリカメリーランド州のマンチェスター小学校教員。理科教員として大統領賞受賞。マンチェスター大学の小学校理科統合教育プロジェクトのメンバー
門倉正美[カドクラマサミ]
1947年生まれ。横浜国立大学名誉教授(日本語教育学・哲学)
白鳥信義[シラトリノブヨシ]
1955年生まれ。帝京平成大学教授(理科教育学)
山崎敬人[ヤマサキタカヒト]
1959年生まれ。広島大学教授(理科教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えぬ
3
「たった一つ変えるだけ」を読んで衝撃を受け、理系でどう実践をしていくのか、など考える中で同じ翻訳者のこの本に出会う。 教科書や受験が頭にちらつくが、こちらの授業の方が本当の理科だと心から感じる。 どうこの要素を取り込んでいくのか、思索を続けたい。2020/03/22
白石佳和
1
この実践は、社会につながる教育となっている点がすばらしい。まず最初に、子どもたちに、自分たちも科学者であることに気づかせ心に火を付ける。さらに、資金を得るための申請書を書かせるなど、科学することが現実とどうつながるかも学べる。 自分たちが学校で受けてきた理科教育で、そんなに理科そのものに関心が抱けるのだろうか。定番の実験や教科書の知識だけでは好奇心は満たせない。 「探究」という言葉を最近よく聞くようになった。これからの教育のキーワードとなっていくのだろうか。いろいろな意味で刺激的だった。2020/03/26
BECCHI
1
とにかく刺激的だった。今まで探究的な授業をしていたら、学習指導要領を網羅できないのではないか?と思っていた。しかし、今の一斉授業あるいは、時にグループで行う授業とて網羅しているとは言えない。何が大事かと言われた時に子どもたちが将来自分の力で生き抜く力だ。それが、探究であるということなのだ。あらゆる場面で、じゃあどうする?と投げ出さずに考えて良い方向に向かっていける学び方は、とても重要だ。こんな書き方だと、安易に思われるかもしれないが、この本には数多くの実践と理論がある。凄みを感じた。2020/03/14
ぷりん
0
子どもが生き生きと活動する姿が思い浮かぶ、とても素敵な実践。ピアス先生の情熱と準備力、頭が上がらない…。 全ての授業を本書に則って行おうとしたら、指導要領、教科書、テスト、周囲の理解、子どもの意識改革…等々、考えなければならないことが多そうだな。(そもそも自分の力量が。) また、つまみ食いになっちゃうのかもしれないけど、探究する楽しさを授業に取り入れていきたいので、少しずつ、少しずつ…。2020/03/20
Fugin
0
本書で紹介されている「探究理科」の在り方は面白いと思った。理科のあるべき姿だとも言えると思う。問題は、既存のカリキュラムや指導要領と、どう整合性を持たせるか。自分の実践に組み込むには、もう少し咀嚼する必要がある。2020/03/08