植民地化の歴史―征服から独立まで/一三~二〇世紀

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植民地化の歴史―征服から独立まで/一三~二〇世紀

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  • サイズ A5判/ページ数 640p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794810540
  • NDC分類 209.5
  • Cコード C0020

出版社内容情報

五百年におよぶ人間世界の歴史、それはとてつもなく広大な一枚の綴れ織だ。碩学の歴史家マルク・フェローは、それを一書で味わうチャンスを与えてくれた。とはいえ、この綴れ織の図柄は多くの読者にとって馴染みうすいものだろう。フェローが見せてくれるのは、その綴れ織の裏側だからである。
 いかにも輝かしい近代の手柄話の歴史ならともかく、この近代を裏側から支え、ほとんど暴力的に「植民される側」へと追いやられた人々の歴史を、わたしたちは知らずにいることなどできるだろうか。明治以降の日本(あるいは旧日本軍)の歴史を思い起こしてみれば、この質問には「否」と答えるしかない。だが、ここで小さな囁きが聞こえてきそうだ。「その歴史は、近代化の遅れた東洋の弱小国が、精一杯頑張って西洋を模倣した、心ならずもの結果だ」と。フェローはそんな言い訳を聞いてくれない。本書には、決して模倣ではない、それ以前からの「日本人による先駆的植民地化」が描かれているからである。
 とどのつまり、日本に住まうわたしたちにとって、本書に描かれた植民地化は他人事ではないということだ。それどころか、とりわけこれからの日本を生きる若者にとって、植民地化の過去を知ることは喫緊の課題といってもいい。なぜなら、日本は戦争を可能にするひとつのカーブを既に曲がってしまったからだ。その先にどんな光景が待ち構えているか予想は難しい。おそらく茶番ではすまないこの未知の光景に対処するための一枚のチャート、それが今求められている。そして本書『植民地化の歴史』こそ、その重要な一枚となるはずである。今回の翻訳によって、このチャートが日本の高校生・大学生にとっても充分読解可能なものに書き換えられていることは、いうまでもない。(かたぎり・ゆう 青山学院大学ほか非常勤講師)

マルク・フェロー[マルクフェロー]
Marc FERRO 1924年パリ生まれ。歴史研究誌『アナール』の共同責任編集者を長く務めた。本来の専門はロシア史、ソ連史および現代史だが、著作の領域は多岐にわたる。また、歴史の証言者としての映画の役割に関心を寄せ、行動派知識人として自ら映画製作にも携わる。

片桐 祐[カタギリユウ]
青山学院大学ほか非常勤講師

内容説明

数百年におよぶ「近代の裏面史」を一望する巨大な絵巻物。負の遺産なる「植民地化」思想。今日世界を覆うグローバルな収奪構造との連続性を読み解く。

目次

第1章 植民地化あるいは帝国主義
第2章 主導権
第3章 帝国のための抗争
第4章 あらたな人種社会
第5章 ばら色の伝説と思い伝説
第6章 敗者のヴィジョン
第7章 入植者独立運動
第8章 酵母と梃子
第9章 独立か革命か
第10章 解放か脱植民地化か
第11章 めり込んだ脱植民地化

著者等紹介

フェロー,マルク[フェロー,マルク] [Ferro,Marc]
1924年パリ生まれ。グルノーブル大学生のときに対独レジスタンスに参加。その後アルジェリアのリセ、国立理工科学校、国立社会科学高等研究院で教鞭をとる。また歴史研究誌『アナール』の共同責任編集者を長く務めた。本来の専門はロシア史、ソ連史および現代史だが、植民地化・植民地主義、アラブ世界、両次大戦、歴史と映画など、幅広い領域にわたる著作がある。こうした研究・著述の一方で、テレビ番組「並行する歴史」の制作者、司会者をこなし、さらに、自身でも映画制作に携わるような行動的知性をもつ

片桐祐[カタギリユウ]
1951年、新潟県に生まれる。早稲田大学卒業、青山学院大学大学院博士課程単位取得退学。現在、青山学院大学他非常勤講師。専攻、19世紀フランス・ロマン派文学

佐野栄一[サノエイイチ]
1951年、北海道に生まれる。青山学院大学卒業、青山学院大学大学院博士課程単位取得退学。現在、流通経済大学教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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カラコムル711

1
非常に大部な本で、かつ著者の博識にはとてもついて行けない。多くの事実の集積なのだが、日本人の関心領域と異なるので、余計に理解が追いつかない。わかる範囲ではなかなか興味深い事実がたくさん載せられている。あと数回読み込まないとほんとに読んだことにならないようだ。2017/09/17

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