ラテンアメリカ21世紀の社会と女性

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ラテンアメリカ21世紀の社会と女性

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  • サイズ A5判/ページ数 390p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794810243
  • NDC分類 367.255
  • Cコード C0030

出版社内容情報

本書は、一九八五年と二〇〇〇年に出版された『ラテンアメリカ 社会と女性』および『ラテンアメリカ 新しい社会と女性』の続編であり、一五年間隔でラテンアメリカ社会の変容と女性の置かれた環境の変化を検証するシリーズの第三冊目にあたります。一九八五年版では七カ国、二〇〇〇年版では一〇カ国、そして今回の二〇一五年版では、ラテンアメリカ三三カ国のうち二〇カ国を取り上げることができました。この国数の拡大は、わが国におけるラテンアメリカ研究の広がりと研究者の増加を表しています。
 シリーズ三冊目にあたる本書では、「社会の多様化」と「女性の能力開発および社会進出」に焦点を当て、この地域の社会がほぼ四半世紀間にどのように姿を変えてきたかを紹介します。ラテンアメリカ諸国には「マチスモ」という、日本の伝統文化にも通じる根深い男性優位主義の社会通念が現在でも残っており、歴史的に女性は男性に従属した存在でした。しかし国連をはじめ、女性の能力開発と自立を促すさまざまな国際機関に後押しされて、一九九〇年代からラテンアメリカの多くの国が女性の権利擁護と地位向上に向けた努力を続けてきました。
 その結果、二〇世紀末まで開発途上国とみなされていたラテンアメリカ諸国の社会、とりわけ女性をめぐる環境は大きく変化しました。現在、若い世代の女性の教育水準は男性のそれを超え、管理職や専門職に占める割合は日本よりも高く、女性の政界進出を支援するジェンダー・クオータ制の採用によって意思決定過程への女性の参入も増大しています。議席におけるパリティ(男女同数制)を法律で規定した国がすでに六カ国あり、アルゼンチン、ブラジル、チリでは二〇一五年現在、女性大統領が二期目を務めています。二〇一四年のデータによると、ラテンアメリカ地域は男女差別の格差縮小の実績で世界のトップとなりました。日本の現状と照らし合わせながら読んでいただければと希望しています。(くにもと・いよ)

【著者紹介】
中央大学名誉教授。博士(歴史学)。ラテンアメリカ近現代史専攻。執筆者(50音順) 今井圭子 河内久実子 坂口安紀 桜井三枝子 重冨惠子 柴田佳子 杉浦篤 杉山知子 畑惠子 幡谷則子 廣田拓 笛田千容 フギンス,マガリ 松久玲子 丸岡泰 三田千代子 睦月規子 山田望未

内容説明

21世紀のラテンアメリカ社会とそこに生きる女性たちのいまを知るための最良の手引き!ジェンダー格差解消の先進地域に学ぶ。第一線の研究者19名が結集した地域女性研究の集大成。

目次

ラテンアメリカ―女性が活躍する21世紀
アルゼンチン―20世紀の遺産を相続して
ボリビア―激変する体制と女性たち
ブラジル―ジェンダー格差克服の挑戦
チリ―女性大統領の誕生と政治環境
コスタリカ―女性の地位向上の加速
コロンビア―階層を超えて平和を求める女性たち
キューバ―平等主義と自由化の狭間を生きる女性たち
ドミニカ共和国―女性を軸に据えた国づくりと自立する女性たち
エクアドル―多文化・多民族国家と歩む女性たち
エルサルバドル―女性の権利と命をめぐる論争
グアテマラ―民族の階層のくびきを超えて
ホンジュラス―ジェンダー格差をどう乗り越えるのか
ジャマイカ―知と行動と連携によるサバイバルと挑戦
メキシコ―男女平等社会の構築を目指す21世紀
ニカラグア―新自由主義のはざまで生きる女性たち
パナマ―運河の国の新たな挑戦と女性をとりまく社会の姿
パラグアイ―政治の民主化と女性の社会参画
ペルー―変貌した21世紀社会と女性
ウルグアイ―女性の政治参加と討議民主主義の試み
ベネズエラ―女性の権利拡大の歴史とボリバル革命

著者等紹介

国本伊代[クニモトイヨ]
中央大学名誉教授。Ph.D.(歴史学・テキサス大学)。博士(学術・東京大学)。歴史学・ラテンアメリカ近現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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