崩壊5段階説―生き残る者の知恵

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崩壊5段階説―生き残る者の知恵

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  • サイズ B6判/ページ数 550p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794810236
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

著者は、崩壊した旧ソビエトとアメリカの特徴を比較分析し、アメリカの崩壊を予見した論考で頭角を現した。本書では、崩壊の進展を五段階で分析し、生き残ることを望む者には段階ごとに異なる心構えの適応が要求されることを論じている。原著は二〇一三年三月に出版され、今年六月には中国語訳も上梓された。
 近現代とは、エネルギー利用技術の発展に裏打ちされた時代であり、今日の産業構造やライフスタイルは膨大なエネルギー供給を前提として成り立っている。そして今、世界が直面している危機の根っ子は、資源・エネルギーの供給が頭打ちになってしまったことにある。いずれエネルギー供給は減少の一途を辿ることになるが、この物理的な前提条件の変化から未来は演繹される。
 生産活動が縮小すると、?@金融危機がさらに拡大し、掛け売りが滞って?A商業へとダメージが広がる。徐々に課税基盤が棄損され、?B政治の不如意からナショナリズムが呼び起こされる。専制と化し、苛斂誅求が闇経済の温床となる一方で、支配層は戦時体制の徴発から私腹を肥やすまでに腐敗し、人も国も疲弊し続ける。やがて、?C社会の紐帯が綻んで、最終的には「人間らしさ」の喪失とも言える?D文化の崩壊へとステージが進んでいく。
 金融と商業の崩壊に抗うことは悪あがきであり、その先の崩壊の進行を阻止することが私たちの課題だと著者は言う。もはや崩壊は与件だが、崩壊に備えることを通して、家族の健全な存続を拒み、メンタルヘルス対策を講じなければならないまでになった現代社会のおかしさを再考することになるだろう。
 本書は、ユーモアを交えながら、崩壊の時代を生きるうえで知恵となる多くの思索材料を供している。崩壊時に必要とされることは「大学やビジネススクールが教えていることとはまったく異なるスキル」なのだ。読後、正覚を得たかのように、「家族の再生」に光明を見いだすことだろう。(おおたに・まさゆき)

【著者紹介】
Dmitry ORLOV 1962年、旧ソビエト(旧レニングラード)生まれ。12歳でアメリカに移住。応用言語学の修士号を持つソフトウェア・エンジニア、作家。ピークオイル論者として知られ、ブログClubOrlovはしばしば各国語に翻訳されて再配信される。著書に『Reinventing Collapse』など。

内容説明

資源・エネルギーの不可避的減少が招く社会変化(崩壊)を考察し、苦難を乗り越えるヒントを提供する。崩壊時に必要とされること、それは「大学やビジネススクールが教えなかったスキル」である。

目次

序 崩壊論の概略
第1章 金融の崩壊
第2章 商業の崩壊
第3章 政治の崩壊
第4章 社会の崩壊
第5章 文化の崩壊

著者等紹介

オルロフ,ドミートリー[オルロフ,ドミートリー] [Orlov,Dmitry]
1962年旧ソビエト(旧レニングラード)生まれ。旧ソビエト時代の学者家系(父はショスタコビッチを研究する音楽学の、祖父はトルストイとプーシキンを研究するロシア文学の教授)に生まれ育ち、12歳でアメリカに移住。応用言語学の修士号をもつエンジニアとして、高エネルギー物理学、電子商取引、インターネットセキュリティを含む様々な分野で働いた経験がある。いわゆるマージナルマンの鋭い感性を遺憾なく発揮し、先に崩壊した超大国ソビエトと残った超大国アメリカの特徴を比較分析してアメリカ合衆国に予期される崩壊を論じたことで注目され、ナシーム・N・タレブ氏の近著“Antifragile”(2012)では、「慧眼の作家」として紹介されている

大谷正幸[オオタニマサユキ]
1969年福井県生まれ。大阪大学大学院工学研究科(応用化学専攻)博士後期課程修了、博士(工学)。現在、金沢美術工芸大学(一般教育等)准教授。電気化学の専門家だった頃に導出した電極反応理論はEncyclopedia of Surface and Colloid Science(P.Somasundaran編、CRC Press、2006年)に紹介されている。近年は、フレデリック・ソディが提唱したエルゴソフィ(「エンジニアの視点から考える経済学、社会学、歴史、および純粋に物理学的な意味での仕事、エネルギー、仕事率に関連づけられた知恵」)を実戦し、石油減耗時代を展望する論考を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yooou

3
☆☆☆☆★ エネルギー資源の先行きを考えるに背筋が凍る「予言」。これが現実にならなければいいのだけど。2016/01/17

青緑ペン

1
すごくよかったです。現行の世界のあらゆる欠陥や崩壊の兆しを見て不信感があったのですが、この本によって今の世界へのさらなる不信が深まり、確たるものの手がかりがつかめたように思います。今では「持続可能なシステムへ」という言葉も空虚に聞こえます。本当にそれが達成されるのは血が流されなければならないのでしょう。崩壊はおそらく避けられないように思います。2018/09/30

singoito2

0
P・セルヴィーニュ, R・スティーヴンス著「崩壊学」の参考図書とされていたので図書館から借りてきた。現代社会の重要課題を東スポや日刊ゲンダイレベルの駄弁で潤色した冗漫なエッセイ。しばしば原因と結果を倒錯させた議論している。スペシャリストの時代ではない、ジェネラリストの時代だ、という主張をしているが、バックデータを示した議論がほとんどなくて、他人の書物の孫引きばかり。言語学に関する言及は噴飯物、西欧史については事実誤認に頭が痛くなる。もしお金を出して買おうという人がいたら、絶対にやめた方が良い。2020/07/31

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