砂漠の鷲―アーロの冒険

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砂漠の鷲―アーロの冒険

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794810144
  • NDC分類 K993
  • Cコード C0097

出版社内容情報

物語の主人公は一四歳の少年アーロ。渡り鳥のように自由に空を飛んで南の国に行きたいという夢を実現するための、驚くべき旅が始まる。それは神秘的で、スリル満点の冒険物語となる。神秘的な北の灯台島から、色や香り、そして人でにぎわうエキゾチックな南の国へと空の旅をする少年は、砂漠の国で少女と出逢い、ロマンスが生まれる。そして、この二人を見守る灯台守の男性と女船長の恋のゆくえは……。読者の感受性をくすぐるこの冒険物語は、若者だけでなく大人をも魅了することだろう。
 本書を著したのは、何とフィンランドの遺伝子研究者である。これまでにも、自らイラストも手がけて二冊の絵本をつくってきたが、今回、初めて書き下ろしの冒険小説を書き上げた。フィンランドのヤングアダルト小説を対象とした「アルヴィッド・ルデベッケ賞」にもノミネートされ、多くの新聞や雑誌で紹介されている。それゆえだろうか、大人にもかなり読まれており、以下のような書評も雑誌に掲載された。
「本書は、友情と誠実さを描く美しい物語であるだけでなく、必要なときに燃え上がる勇気の物語でもあります。分かりやすいプロットでありながら魅惑的なストーリーとなっており、時には息が止まるようなスリリングな場面もあります。この物語がもつ雰囲気と素晴らしい文章に感動を覚えた私は、一気に読み終えました。是非、みなさんにもおすすめします。特に、動物をテーマにしたファンタジー文学に興味をおもちなら」(ファルベ文学芸術学校、ヘリ・フッツネン氏)
 読み始めた途端、まるで映画のごとく頭にシーンが浮かんでくることだろう。それらの各シーンが、物語のラストでは一枚の絵となって完成する。創造力を豊かにしてくれるこの物語を、是非、楽しんでいただきたい。そう、ジブリ作品のように。(訳者)

【著者紹介】
Sini EZER 1964年、フィンランド生まれ。3歳から10歳までを日本で過ごした。フィンランドの高校を卒業した後イスラエルへ渡り、テクニオン=イスラエル工科大学で分子生物学博士号を取得。結婚を経て15年間イスラエルに居住後、現在は家族とともにフィンランドのエスポー市(Espoo)に在住。

内容説明

「どのような決断にも意義があるのです」という砂漠の鷲の言葉に押されて、アーロは大空に飛び立った。フィンランドから届いた、勇気と友情と誠実さを描くスリル満点の冒険物語。

著者等紹介

エゼル,シニ[エゼル,シニ] [Ezer,Sini]
1964年、フィンランド生まれ。3歳から10歳までを日本で過した。フィンランドの高校を卒業した後イスラエルへ渡り、Technion‐Israel Institute of Technologyで分子生物学博士号を取得、イスラエルで結婚。15年間イスラエルに居住後、現在は家族とともにフィンランドのエスポー市(Espoo)に在住。ヘルシンキ大学で遺伝子研究者として勤務する傍ら、本を書いている

ツルネンマルテイ[ツルネンマルテイ]
弦念丸呈。1940年、フィンランド北カレリア生まれ。1964年、同国社会福祉カレッジ卒業。1967年にキリスト教の宣教師として来日(1974年辞職)。1979年に日本に帰化。英語塾を経営するかたわら、日本古典文学を翻訳し母国に紹介する。1992年、神奈川県湯河原町議会議員に当選。2002年、大橋巨泉議員辞職に伴い繰り上げで参議院初当選。2004年、「有機農業推進議員連盟」(超党派)を設立し、事務局長に就任。2007年、参議院選全国比例区で上位再選し、2013年まで務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

84
北国の少年アーロと美しい白い鷲との絆。鳥のように自由に海の向こうへ行ってみたいという思いを、素直に紡いだような物語だった。作者が好きだというジブリ映画のエッセンスが感じられる。アニメになったら良さそうだな。2016/04/24

mntmt

19
おもしろかった!アーロの冒険は、ファンタジーあり、ロマンスあり、ワクワク、ドキドキ、ハラハラで、ラストまで一気に連れて行ってくれました。作者のシニ・エゼルさんは、子どもの頃を日本で過ごしたことがあるそうです。他の作品も早く翻訳されないかな!2015/10/02

きゅー

1
なんでこんな外国語直訳しましたみたいな文体なんだろうと思っていたら、訳者外国の方で、妙に納得。でも、離れて暮らす娘さんの本を訳すことになるなんて、素敵なつながりだなあと思った。本編ストーリーも良かったけど、あとがきの方が心に残ってしまった(^^;)2016/05/06

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