脱力・ファンタスティポ系社会学シリーズ<br> 孤独死の看取り

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脱力・ファンタスティポ系社会学シリーズ
孤独死の看取り

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794810038
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C0036

出版社内容情報

沖縄・宮古島の精神障がい者支援を題材とした前著『せいしんしょうがいしゃの皆サマの、ステキすぎる毎日』の刊行から八年が経過。次はどんな話を書こうか……と考えた筆者、ドクターファンタスティポ★嶋守さやかは、「大都会の社会福祉について書いてみよう」と思い立つ。「日々の生活を支えるサービスを提供する社会福祉機関・施設だけでなく、仕事や娯楽、毎日の過ごし方を自分で好きなように選ぶことができる所」を探し、辿り着いた所が、裕福で社会福祉資源も豊かな東京・世田谷区とその対極のイメージの代表格である山谷、そして西の代表格大阪・釜ヶ崎だった。対照的なイメージのこれらの地域にあっても、等しくあったのは「孤独死」と「その看取り」であった。
 筆者は孤独死、あるいはその看取りまでの生活を支える人たちをインタビューし、積極的にフィールドワークを行った。そこで出会う人たちが語ったこと、そして筆者自身が目や耳にしたことをありのまま本書で紹介している。取材対象者は、生活保護や介護保険サービスを受給しながら「ドヤ」で暮らす滞在客を世話し、その看取りの傍らで涙するホテル白根の女性経営者、医師に診療拒否された挙句に孤独死した精神障がい者を支えた障害者就労継続支援B型事業所ハーモニーの所長、そして釜ヶ崎で音楽活動をした結果、その関わりがホームレス達の自立生活支援となった即興楽団UDje( )である。
 インタビューでは、それぞれの支援内容とともに、支援者たちのライフスタイルや仕事、生活環境について語ってもらっている。印象的だったのは、取材対象者がすべて「家族ではないけれど、家族ごっこが本気になる。気持ちが通じ合う瞬間がある」という生活時間をもっていることだった。
 ごく普通の日常生活ではなかなか知る機会のない地域で、社会福祉的な支援が実際にどのように行われているかを知ることで、孤独死を看取ろうとする支援者たちの存在を身近に感じてもらえればありがたい。また、映画『ファンタスティポ』のテーマでもあった「家族愛とは何か」、を改めて考えていただければと思っている。

【著者紹介】
ドクターファンタスティポ★嶋守さやか1971年、川崎市生まれ。桜花学園大学保育学部准教授。社会学博士。著書に『社会の実存と存在―汝を傷つけた槍だけが汝の傷を癒す』(共著、世界思想社、1998年)、『せいしんしょうがいしゃの皆サマの、ステキすぎる毎日』(新評論、2006年)がある。

内容説明

「孤独死」と「家族の再生」歩いた先は…山谷、世田谷、釜ヶ崎。

目次

ドクターファンタスティポ★の、お仕事もあるし研究もガンバる毎日―愛弟子SP1.5号の「乳輪から破れるシミーズ」
第1章 ホームレスと福祉―東京・山谷の「孤独死の看取り」(火葬炉とマドレーヌ;段ボールと桐の箱―いざ、山谷へ;山谷で研究をしていても…;山谷という福祉の町―ドヤと介護保険と、孤独死の看取り;二〇二〇年―東京オリンピックと山谷)
第2章 かるたと福祉―障害者就労継続支援B型事業所ハーモニーと幻聴妄想かるた(一五〇人の女子大生と幻聴妄想かるた;若松組が死んだ!「地域で暮らす精神障害者に命のそばにいて思うこと」(新澤克憲 ハーモニー(就労継続支援B型事業所)施設長)
ハーモニーのメンバーの皆サマとの、ステキすぎる毎日―学会発表編
ハーモニーでのミーティング記録と、メンバーさんから見た中村さん
本音を口では語れない、という障がい
お願いだから、見捨てないで―結局、メンバーさんにとっての「幻聴妄想」とはいったい何なのか?)
第3章 音楽と福祉―即興楽団UDje()と“ユニバーサルデザイン”(釜ヶ崎に、やって来た!;即興楽団UDje()、登場―まずは、「うじゃ」ってみよう!
エリちゃんは猛獣使い
入り口は福祉じゃなくていい
ユニバーサルデザインとお好み焼き―二〇一三年八月、「うじゃ」のお盆さん祭りへの参加
孤独死のおくりびとたち)
ドクターファンタスティポ★の、看取り

著者等紹介

嶋守さやか[シマモリサヤカ]
1971年、川崎市生まれ。桜花学園大学人文学部人間関係学科准教授。2002年、金城学院大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了、社会学博士。専攻は、福祉社会学、家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。