6次産業化と中山間地域―日本の未来を先取る高知地域産業の挑戦

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6次産業化と中山間地域―日本の未来を先取る高知地域産業の挑戦

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  • サイズ A5判/ページ数 398p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794809704
  • NDC分類 602.184
  • Cコード C3060

出版社内容情報

高知県は東西に長く、また北側には急峻な四国山地が迫っている。中山間地域の農村問題を専門とする社会学者の大野晃氏が言い始めた「限界集落」という言葉も、この高知の山間地から生まれたものである。高知県は、人口減少、高齢化、さらに中山間地域の限界集落化、都会の限界団地化など、日本の今後の経済社会の基本となる課題の先端に位置している。高齢化率は2012年3月末には28・97%に達し、秋田県、島根県に次いでいる。
 県内部をみると、高知市に人口の約45%が集中するという現象が起きており、周辺との格差が拡がっている。また、最近のマクロ経済指標をみると、経済力の基本指標である「一人当たりの県民所得」と「製造品出荷額」は全国都道府県中で最下位となっている。しかも、ハウス栽培による「野菜王国」といわれ、農水産物を大量に移出している反面、加工食品を大量に移入しているという事実があり、高知県の地域産業のあり方が問われることにもなった。
 だが、高知の中山間地域や漁業地域の人びとの暮らしと産業の「現場」に接すると、意外な思いを深めることになる。農産物直売所には新鮮な野菜や鮮魚、加工品が並び、人びとは買い物を楽しんでいる。また、中山間地域の限界集落周辺では庭先集荷の軽トラックが行き交い、女性たちが主体となって一次産品加工、地産地消のレストラン、農家・漁家民宿・民泊などが開始されている。主として6次産業化をめぐって、人びとが活き活きと動き始めているのである。
 今、成熟社会・高齢社会に突入した日本では、「暮らし」をめぐる環境の劇的な変化にともない、働き方や価値観、地域産業のあり方も大きく変わりつつある。辺境の条件不利地域としての高知には、むしろ、そのような日本全体の問題が先鋭的に現れている。高知が置かれている構造条件を見きわめ、それを私たちの将来を映し出す「先端の場」として受け止め、新たな一歩を踏み出していくことが求められているように思う。(せき・みつひろ)

【著者紹介】
明星大学経済学部教授、一橋大学名誉教授。博士(経済学)。『東日本大震災と地域産業復興 ?T~?V』他。共著者 松永桂子 大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授。博士(経済学)。『創造的地域社会』他。畦地和也 黒潮町役場教育委員会教育次長。『集落営農』(共著)他。

内容説明

人口減少、高齢化、過疎化、都市一極集中と県内格差など、幾多の課題を抱える高知県。しかし中山間農地や水産業の現場では、「農」と「食」をめぐる活気に満ちた挑戦が続けられていた。人びとの勇気と多彩な取り組みに、世界中の「地域」への示唆を読みとる。

目次

高知県地域産業の基本構造
第1部 高知市及び周辺地域―一極集中、ハウス園芸、農商工連携(高知市近郊のハウス園芸地帯の展開―高知市郊外、南国市、香南市、芸西村、安芸市;高知市周辺の農商工連携―郊外及びその背後地の嶺北地域)
第2部 究極の過疎・高知の山間地域―嶺北、仁淀川流域、梼原の取り組み(過疎地域の地域資源を見直した産業化―嶺北地域の取り組み;仁淀川流域、梼原の産業化―山間の上流域から下流域まで)
第3部 辺境の地・四万十川流域―地域資源を活かした産業化(6次化に向かう四万十川周辺の農業;四万十川流域周辺の水産業の新たな展開―カツオと、マグロ、ブリ等の高級魚に展開;四万十川流域の女性起業と集落ビジネス―地域資源に新しい価値をつける)
「暮らし」と「食」をめぐる高知の未来
補論1 高知県東部沿岸の農村女性の取り組み―「農産物直売所」「農産物加工」「農村レストラン」の3点セット
補論2 山間地に「独立王国」を形成―ユズをベースに30億円の事業に育てる(馬路村農業協同組合)

著者等紹介

関満博[セキミツヒロ]
1948年富山県生まれ。現在、明星大学経済学部教授、一橋大学名誉教授、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

37
中山間地域問題の本場が島根県と高知県(81頁)。高知市には高知県の45%が集中しているという(82頁)。どうも日本の場合は一極集中が大好きなようだ。群れたがる東京人、高知人。土佐町の米粉パン(米米ハート)は80種類。ほぼ完売と大好評のようだ(94頁)。客はパン目当てに来て、ついでに野菜を購入する人がほとんどとも(95頁)。ついで買いはバカにならない。単なる面倒くさい消費者像でもあるが。嶺北八菜:白菜、長ネギ、キュウリ、トマト、ピーマン、カボチャ(96頁)。2016/05/03

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