シリーズ・ワークショップで学ぶ
読書家の時間―自立した読み手を育てる教え方・学び方 実践編

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784794809698
  • NDC分類 375.85
  • Cコード C0037

出版社内容情報

本書は、2009年に刊行した『リーディング・ワークショップ 「読む」ことが好きになる教え方・学び方』の、日本の教室における実践編です。私たちはこの教室の時間を「読書家の時間」と呼んでいます。
 過去五年間、「読書家の時間」を実践するなかで、読むことが好きになり、読書家として目覚ましい成長を遂げた子どもたちの姿を数多く目にしてきました。それは、この時間が設けられている教室では、手を伸ばせば届くところに本があり、本を読むことと本について語ることが文化となっているからです。
 子どもたちは、「読むこと」とは、「一人で行う」だけでなく、友達と共有できる楽しみでもあることを、ペア読書やブッククラブなどを通して日々体験しています。そのなかで教師は、子どもたちの成長に軸足を合わせながらいろいろな読み方を教え、一人ひとりの子どもの様子をよく観察し、それぞれの選書や本への取り組み方に必要な支援を行っています。そして、教科書よりはるかに広い本の世界で子どもたちの可能性を拓いていきます。
 このような授業は、国語の教科書を「こなす」だけでは実現できません。読む力は、実際に多様な本をたくさん読むこと抜きには身につかないからです。さらに、授業で学んだことが日常の読書生活に生かせるように、学んだことをふり返る機会も大切にする必要があります。本書ではこのように、子どもたちが読むことを好きになり、読むことが習慣になるような教え方・学び方を、実践を踏まえて紹介しています。
本書は、「書くこと」に焦点をあてた『ライティング・ワークショップ』、そしてその実践編である『作家の時間』(いずれも既刊)の「読むこと版」でもあり、読み・書きのつながりを大切にすることによる相乗効果が期待できます。私たちの教室では、子どもたちは作家として、また読書家として本に取り組むことが大好きです。(編著者)

【著者紹介】
極めて効果的な学び方・教え方として、欧米で主流になりつつある「ワークショップ」の手法を、日本の実情に合った形で実践し、その手法を各教科領域で普及させることを目的に活動している有志チーム。

内容説明

本を読むことは、エンターテインメント。必ず、子どもへの評価が変わる。「学習指導要領(読むこと)」と「読書家の時間」を表にて比較。

目次

第1章 最初の10時間
第2章 読書環境をつくろう―読書家の時間をサポートする環境づくり
第3章 ミニ・レッスン―教師が全員にしっかり教える時間
第4章 カンファランス
第5章 共有の時間
第6章 ガイド読み
第7章 友達同士で読む
第8章 評価
第9章 年間計画
第10章 教師の変容

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukiko-i

23
単に本を読もう、というだけでなく、複数名と同じ本を読み、意見をシェアする活動こそ学校で指導する読書活動だと思う。実践例は小学校のものだったが、対象年齢に応じて発展的な取り組みをしたいと考えさせられた。2015/09/05

NakaTaka

4
いつも本が嫌いな子(運動嫌いがいるように、好き嫌いや得手不得手はどうしようもない面もあるのだが)や読めない子をどうフォローすればいいのか、考えている。この本は、学級単位の中で読書会等実践したことがまとめられている。教師ではないので、長期的展望を持ったアプローチは難しいが、共感できる。細かいことだが付箋の使い方や読書会の選書が役に立った。2017/05/21

BECCHI

3
これは楽しそう!自分がやりたかったことがギュッとここにつまってました!どのように取り組めばよいか分かりやすく書かれています。しかし、自分自身の読書ノートや読んだ本が紹介できるようにしておくことが必要で、やはり、普段からガンガン読書をして子供たちにその良さを伝えられるくらいにならないとなぁと思いました。頑張ります!2015/06/07

かりん

2
4:《自立した読み手になるために。学校で身につける読書習慣?》「作家の時間」を読んでいるときに、複数の方から「読書家の時間」のことを聞いたので読んでみた。書く以上に読むのは個人的行為だと思っていたので、それを年間を通した授業にしていくのは大変そう…というか、本当に主体性を育む気持ちが教師側にないといけない印象。ネットがある今、本を読むというのは意識的に行うものになっているから、読書習慣と読書技法を身につけるのは、今後の学校の大切な役割のひとつになるのかも。「教師の変容」の章がある意味一番面白かった。E2021/09/19

kiriya shinichiro

2
これは……これが実践できる教師なら(いや小学校の教師ならできるんだろうけど)、楽しいと思うけど、そうとうの実力とクラス経営力が必要だろうな……僕はこの授業をうけたいかっていうと微妙なんだけど(苦笑)巻末リストは役に立ちそう。今度、子ども向けの図書室に行って探してみたい。2019/04/16

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