文化を育むノルウェーの図書館―物語・ことば・知識が踊る空間

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文化を育むノルウェーの図書館―物語・ことば・知識が踊る空間

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794809414
  • NDC分類 010.238
  • Cコード C0000

出版社内容情報

険しい地勢条件を乗り越え、充実したシステムを構築している“隠れ図書館大国”ノルウェー。その先進性と豊かさに学ぶ。
公共図書館の世界では、北欧の図書館はサービスのレベルや利用率の高さによってとても高く評価されている。そして、多くの研究者がその様子を報告してきた。とはいえ、話題に上る常連国は決まっている。安定した図書館制度をもつデンマーク、社会福祉制度のなかにしっかりと図書館が位置づけられているスウェーデン、教育成果の躍進が注目を集めているフィンランド、この三か国である。なぜか、そこにノルウェーは登場しない。ノルウェーと聞いて、読者のみなさんが真っ先に思い浮かべるのは切り立った岸壁と真っ青な海面で知られるフィヨルドであろう。その険しいフィヨルド地域に住む人びとに図書を届けるために、本を積んだブックボートが峡谷を縫うように運航している。起伏に富む国土の隅々にまで、図書館ネットワークが張りめぐらされていること、資料の電子化をいち早く進めてサービスに連動させていること、どこにいても同じレベルの図書館サービスが安定的に受けられること、そして時代の流れに寄り添いながら言語と文化を守り伝えるために図書館が存在していること……ノルウェーの図書館から学ぶことはたくさんある。ノルウェーは隠れた図書館大国なのである。そのことを一人でも多くの人に知ってもらいたくて本書を著すことにした。読者のみなさんが、デンマーク・スウェーデン・フィンランドの北欧図書館トリオにノルウェーを仲間入りさせて、カルテットとして北欧の図書館を認識していただけるようになれば、私たちはとてもうれしい。(著者 吉田右子)

内容説明

隠れた図書館大国ノルウェー。その先進性と豊かさに学ぶ。ブックボートがフィヨルドを走る!―。

目次

序章 ノルウェー社会と図書館
第1章 ノルウェーの図書館の実際―サービス・プログラム・施設
第2章 ノルウェーの図書館をめぐる旅―個性派揃いの図書館から学んだこと
第3章 ノルウェー図書館サービスの基盤―歴史・法・制度
第4章 ノルウェーの図書館員
第5章 ノルウェーの図書館における多様な利用者へのサービス
第6章 ノルウェーの読書事情と出版事情
終章 ノルウェーの図書館を支える理念―図書館のアイデンティティ

著者等紹介

マグヌスセン矢部直美[マグヌスセンヤベナオミ]
1959年大阪府生まれ。1983年立教大学文学部日本文学科卒業(司書資格取得)。1987年玉川大学通信教育学科(小学校教諭免許取得)。1985年‐1991年立教女学院小学校勤務(司書教諭)。この間、東京子ども図書館「お話の講習会」を受講。1991年‐1992年ノルウェー政府奨学生としてオスロ大学人文学部に在学。1998年オスロ大学人文学部Cand.mag.取得(民俗学)。2004年オスロ・ユニバーシティー・カレッジ(司書資格取得)。1998年からオスロ大学人文学社会学図書館勤務。東アジア関係資料等担当。シニアライブラリアン

吉田右子[ヨシダユウコ]
1963年東京都生まれ。1992年図書館情報大学大学院修士課程修了。1997年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。図書館情報大学助手を経て、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科教授(公共図書館論)。2008年8月から2009年3月までデンマーク王立情報学アカデミー客員研究員

和気尚美[ワケナオミ]
1983年埼玉県生まれ。2011年筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士前期課程修了。2013年現在、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程在籍、デンマーク政府奨学生としてデンマーク王立情報学アカデミーへ留学中。研究分野はエスニック・マイノリティの公共図書館利用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さぜん

39
スウェーデン、フィンランドに続きノルウェー図書館。日本との大きな違いは移民住民への対応か。多民族、多言語サービスの充実さはその国の文化度に比例するのでは。図書館が「夢を見る場所でもあり夢を実現する場所」という視点は日本にあるだろうか。図書館が「知」を創造する場であり、空間となるには現場の司書だけではなく、国としての理念や取り組みが重要。文化を育むことが生み出す効果は計り知れない。2022/07/18

ごえもん

3
映画「ニューヨーク公立図書館」に触発されて読み始めた北欧図書館シリーズ第3弾。 ノルウェーの人口が500万人ちょっとしかいないため、出版するにも図書館を維持するにも、人口が少ないことはなにかと負担になりがちです。 一方で、電子書籍貸し出しになれば、そもそも図書館は不要かという議論も。ただ、図書館が学ぶ「場」としての意義を見出すなら、物理的に存在しないといけないし、その上で、書籍だけでないコミュニティを通じた情報の取得や学習の機会と言う点ではネット情報とは一線を画すものがあると改めて考えさせられました。2019/06/19

V

3
ノルウェーの図書館は、博物館と美術館と協力し、本のある場所ではなく、『文化の拠点』であるという意識が強い。また、地理的な困難からインターネットが早くから普及したため、広い世代でゲームというものに親しく、サブカルチャーもまた文化であることから、それらの機会平等のためにWiiなどのゲーム機も貸し出している。<抜粋して要約>2017/12/05

Gaku

3
「つながる図書館」を読んだので、以前から気になってたこの本を読んでみた。図書館の計り知れない文化との関係、住んでいる人達との関係、そして、その必要性がよくわかった。日本もこれから、真摯に図書館の在り方を考えていかなくてはならないと思う。でも外国とは違う形で、やはり日本独自のやり方があるんでしょうね。2014/02/02

月華

2
図書館 日曜日はお休みだったり、曜日によって開館時間が異なっていたり、図書館にカフェが併設されていたり、日本との違いを感じながら読みました。2018/12/12

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