鹿児島地域産業の未来

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  • サイズ A5判/ページ数 405p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794809384
  • NDC分類 602.197
  • Cコード C3060

出版社内容情報

食料基地・鹿児島県が今、「農」と「工」の取り組みを深めている。その瞠目すべき挑戦に、日本の地域産業の未来と指針を読みとる。
九州新幹線が全線開業し、終着駅の鹿児島中央駅周辺はにぎわいを増している。その鹿児島、日本の近代化に重要な役割を演じたものの、産業発展に関しては後塵を拝してきた。それでも、シラス台地を開墾し、畜産業を熱心に推進してきた。その結果、極めて特色のある産業構造をもつにいたっている。第一に、農業の比重が相対的に高く、中でも畜産の比重が半分を超えている。第二に、製造業出荷額等の中で、食料品、飲料(飼料も含む)の比重が57.9%(2009年)を占めている。全国の製造業の中に占める比重は13.0%であることからすると、その比重は際立っている。そして第三に、もう一つの基幹産業である「電子等」が出荷額の22.2%を占めている。京セラの稲森和夫氏が県内に3工場を展開していることが大きい。全国的にみても、これほど特定分野、特定企業に傾斜する産業構造を形成している県は見当たらない。このような点を意識しながら、地域産業の「現場」に入ると、大規模経営、集落営農、さらに、農産物の直売、小さな加工などの取り組みが各地で拡がっていることがわかる。また、モノづくり過疎とされてきた鹿児島で、この15年ほどの間に、全国レベルの金属加工、新製品開発などに従事する新たな中小企業が登場していることも興味深い。成熟し、人口減少と高齢化が進み、中国・アジアの台頭の中で次の時代のあり方を模索せざるをえない日本。その新たな枠組みの中で、私たちは豊かな地域産業、就業の場を創り出していかなくてはならない。この点、20世紀型発展を十分に経験することのなかった鹿児島の今の取り組みに、私たちは来るべき「未来」をみていくことになろう。(著者 関 満博)

内容説明

地勢的条件からモノカルチャー経済を強いられてきた鹿児島が、飛躍の時を迎えている。人びとが不屈の努力で育んできた農畜水産業・焼酎産業の先駆的な取り組みから、モノづくり中小企業の果敢な展開、離島における地域資源活用策まで、その挑戦の全貌を精査する。

目次

序章 「21世紀型地域産業」の形成に向かう鹿児島
第1章 鹿児島の地域産業の特質
第2章 鹿児島農業の新たな展開
第3章 鹿児島の畜産業の新たな展開
第4章 「農」と「食」の新たな取り組み
第5章 水産加工の現状と課題
第6章 焼酎産業の新たな展開
第7章 新たなモノづくり中小企業の登場
第8章 奄美大島―離島の産業化の現状と課題
終章 鹿児島の地域産業の未来

著者等紹介

関満博[セキミツヒロ]
1948年富山県小矢部市生まれ。1976年成城大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。東京都商工指導所を経て1989年東京情報大学専任講師。1995年専修大学商学部助教授。1998年一橋大学商学部教授。2000~11年一橋大学大学院商学研究科教授。現在、明星大学経済学部教授、一橋大学名誉教授、博士(経済学)、鹿児島「郷中塾」塾頭。受賞:1984年第9回中小企業研究奨励賞特賞。1994年第34回エコノミスト賞。1997年第19回サントリー学芸賞。1998年第14回大平正芳記念賞特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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