ギャザリング・ブルー―青を蒐める者

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794809308
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

子どもの創造性とは何か。「教育」とはだれのためにあるのか。数多の問いをはらむ話題の近未来小説シリーズ、待望の第2弾!
ご好評をいただいている〈ギヴァー・シリーズ〉の第二作です。物語の舞台は前作同様、「近未来」らしき世界。『ギヴァー』の登場人物は出てきません(でも、どこかに「おや?」という場面がひそんでいるかもしれませんので、さがしてみてください)。主人公は脚の不自由な少女キラ。手がとても器用で刺しゅうが得意です。彼女の住む「村」では、「欠陥」のある者は排除されてしまいます。キラも、唯一の庇護者である母を病気で亡くすや、生存の危機に直面します。しかし「村」の上層部はキラの刺しゅうの才能に注目し、彼女を生かし、重要な任務をあたえます。助かったことに安堵したのもつかのま、キラはしだいに、上層部が自分を含めた「才能ある子どもたち」を搾取していることに気づいていきます。訳文の推敲をほぼ終えたとき、大阪市の高校バスケ部の「体罰」事件のニュースが流れました。わたしは事件の内容だけでなく、べつの意味でもショックをうけました。訳したばかりの作品が訴えかけている問題が、いままさに現実化していると思われたからです。学校の経営やコーチの名誉心、市長の思惑などという「おとなの事情」によって、子どもが窒息している…創造と表現の自由をうばわれ、おとなの道具にされているキラたちの姿がそこに重なってみえました。タイトルにもあるとおり、物語は「青という色」をめぐってスリリングに展開していきます。しかし前作と同じく、やはり根幹には「未来をつくる存在としての子ども」という主題が流れています。創造性を自分の手にとりもどそうとする主人公の姿は、「教育」とはだれのためのものなのかという根元的な問いを喚起せずにはいません。そしていつもながら、社会や共同体、才能、人間の「価値」や「有用性」など、ふだん何気なくつかっている概念を深く考えさせる巧みなしかけに満ちています。昨2012年秋、第4作となる大作『SON(息子)』が発表され、さらに厚みを増した〈ギヴァー・シリーズ〉の世界。まずは第二作をおたのしみください。(訳者 島津やよい)

内容説明

脚の不自由な少女キラは、母を亡くし、天涯孤独の身となってしまった。「欠陥のある者」に非寛容な村のおきてにしたがい、「守護者評議会」の評定をうけることになったキラ。しかし、召喚された彼女を待っていたのは、思いもよらない運命だった…「青という色」をめぐるスリリングな展開のなかに、前作『ギヴァー』同様、思索と議論を呼びさます巧妙なしかけをちりばめた、“フィクションの達人”ローリーの面目躍如たる傑作。

著者等紹介

ローリー,ロイス[ローリー,ロイス] [Lowry,Lois]
アメリカの児童文学作家。1937年ハワイに生まれる。連合国陸軍の歯科医将校だった父について各地を転々とし、第二次世界大戦が終結してまもない1948~50年、11歳から13歳までの少女時代を東京で過ごす。1977年、夭逝した姉の思い出を題材とした処女作A Summer to Die(邦題『モリーのアルバム』)を発表、高く評価される。ナチス占領下のデンマークを舞台に少女の友情を描いたNumber the Stars(邦題『ふたりの星』)と、近未来小説The Giver(邦題『ギヴァー 記憶を注ぐ者』)で、世界的に名高い児童文学賞「ニューベリー賞」を受賞(1990年度と94年度)

島津やよい[シマズヤヨイ]
1969年生まれ。91年、早稲田大学第一文学部卒。人文・社会科学系出版社数社での勤務を経て、現在、翻訳・編集業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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akio

29
「ギヴァー」の続編をやっと読むことが出来ました。図書館の児童書コーナーにあったけど、けっこう大人向けなんじゃないかと思います。足の不自由な少女キラが主人公の本作。前作でも印象的だった色彩溢れる豊かな描写に引き込まれます。序盤からモヤモヤとする歪んだコミュニティの在り方が、後半いっきに姿を現し始め、それに対峙してキラがする決断のいじらしさ、小さな少女の豊かな感性に心がうたれます。また続きを探してこなくては…!2017/03/01

小夜風

29
【図書館】〈ギヴァー4部作〉の2冊目。両親を亡くした脚の不自由な少女キラはその裁縫、刺繍の腕を買われ、守護者に保護される。彼女は〈歌手〉のガウンの修繕をさせられるが、「青」を手に入れる方法がない。「ギヴァー」と同じ世界の違うコミュニティの話で、「ギヴァー」とはまだ繋がっていません。恐らく次の「メッセンジャー」で繋がるのかと…。長年〈ギヴァー3部作〉として周知されていたシリーズに、2012年に19年ぶりに新作が加えられ、今は〈ギヴァー4部作〉となっているそうです。続きを早く読みたい!2014/11/23

TCD NOK

27
1作目のギヴァーとはまた違った風習のあるコミュニティでの話。崩壊前の世界は、どのようにして崩壊したのか気になる。あと1作目との関連性も。 未来少年コナンぽい世界観を感じた。というか、マットがコナンに出てくるジムシィのまんま。2019/05/13

ruki5894

19
この村には「教育」ということが一つも出てこない。教育を受けたことがないのだ。だからその日の空腹を凌ぐことこそが生きることの全てだ。人を思いやる事も、助け合う事も知らない。そんな中でキラの決断は素晴らしい。そしてマッドの強さと賢さとがうれしい。2016/11/05

杏子

18
勤務先にて借りて読む。〈ギヴァー四部作〉2作目。まさかそんな長いシリーズになるとは。前作とは全く違う内容だが、世界観は同じく閉塞している。自由を求めて?主人公のキラが不自由な足で、新世界に、という結末かと思いきや…意外な終わりかただった。糸の染色とか、刺繍などの部分は魅力があった。面白いところまで迫っているのに、もうちょっとのところで終わってしまう。続きの邦訳を望む。2014/03/22

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