スウェーデン:高齢者福祉改革の原点―ルポルタージュからの問題提起

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  • サイズ A5判/ページ数 216p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794809230
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0036

出版社内容情報

高齢者と行政・自治体との関係性、「する福祉国家」について多大な示唆を含む優れたルポルタージュ!福祉・介護の必読書。
スウェーデンにおける1950年前後の時期の高齢者福祉をテーマとする本書は、優れて現代的な意義を有している。一人暮らしの高齢者や要介護高齢者とコミューン(市)との関係性の問題を扱っているからである。スウェーデンの当時のコミューンは、介護を必要とする高齢者や、家族や親族のいない高齢者を、本人の意思を無視して強制的に老人ホームに入所させるという非人間的なことを行っていた。本書のなかで、著者ロー=ヨハンソンはそれを強く非難している。訳者たちがこのルポルタージュに強い関心を寄せた第一の理由は、このように深刻な問題を抱えた50年代の社会状況から、いかにして近代的な福祉国家が建設されたのかという一点に尽きる。そのダイナミックな過程の一端を知ることは、日本をはじめとする後発の福祉国家にとって大きな意味をもつ。福祉国家の特性とは、政治学者丸山眞男の表現をもじっていえば、「である福祉国家」ではなく「する福祉国家」として機能することである。いいかえれば、福祉国家としての特性とは、国家の誕生と同時に「属性」として備わるわけではなく、「創られる特性(emergent property)」なのである。スウェーデンはまさにその先進例といえよう。スウェーデンは、どのような改革を通じて「する福祉国家」を建設することができたのか。さらにいえば、どのようにすれば、高齢社会に突入したわが国が「する福祉国家」に向かって歩み出すことが可能なのか。このような問題意識をもちつつ、本訳書を読んでいただければ幸いである。(訳者 西下彰俊)

内容説明

20世紀半ば、福止国家黎明期における高齢者ケアの実態が、多くの写真とともに明らかになる。社会派作家による告発の書。本邦初の翻訳。

目次

スウェーデンの高齢化
エッテステューパとエッテクルッバ
スウェーデンの老人ホーム
老人ホームの精神
老年の恋慕と孤独
老人ホームの抵抗者達
高齢者の組合
ラップ人の老人ホーム
高齢者問題の危機
世代間戦争〔ほか〕

著者等紹介

ロー=ヨハンソン,イーヴァル[ローヨハンソン,イーヴァル][Lo‐Johansson,Ivar]
1901年生まれのプロレタリア作家。両親が土地を持たない農業労働者(スタータレ)であったことも強く影響し、高齢者を含め虐げられた人々の自由を追求する視点を常に持ち続け、50冊以上の作品を残した。1990年にがんで死去

西下彰俊[ニシシタアキトシ]
1955年生まれ。東京経済大学教員

兼松麻紀子[カネマツマキコ]
大阪外国語大学およびストックホルム大学卒業後、ストックホルム大学大学院にて博士号取得(民族学)。現在ストックホルムにてアーキヴィストとして活動

渡辺博明[ワタナベヒロアキ]
1967年生まれ。大阪府立大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さちめりー

1
#面接授業 で西下先生が紹介していた書籍。写真をパラパラ見るためだけに手に取ったが、老人を突き落とすための崖や老人の頭をかち割るための木槌など衝撃的写真と共に著者の遠慮のないストレートな文章にも気持ちよく引き込まれ完読。福祉国家としてのイメージが強いスウェーデンだが、その闇(真っ黒)の面、主に強制収容所としての老人ホームの有り様がリアルに描かれ生々しい。提言は後の在宅ケアへの方向転換にもなった。現代に生きる自分や家族の老人期をどう考えるのか、社会は高齢者をどう扱うべきなのか、皆で考えるほかない。2023/02/07

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