東日本大震災と地域産業復興〈2〉2011.10.1~2012.8.31 立ち上がる「まち」の現場から

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東日本大震災と地域産業復興〈2〉2011.10.1~2012.8.31 立ち上がる「まち」の現場から

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  • サイズ A5判/ページ数 366p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794809186
  • NDC分類 602.12
  • Cコード C0060

出版社内容情報

人びとの希望が「まち」を再起させつつある―復旧・復興の先へと歩み続ける被災地との対話と協働のために。好評緊急現場報告第2弾!
東日本大震災発生から約一年半が経過した。筆者はこの間、北は青森県八戸市から、南は福島県いわき市、内陸は岩手県花巻市から茨城県常陸大宮市あたりまでの、地域産業の被災と復旧の「現場」を歩いてきた。ほぼ一年半で100日ほどを訪問に割いてきたが、時期により、場所により、被災と復旧の状況は様々であり、この震災の影響の拡がりと深さを痛感し続けていた。それらの地域の中でも、県や市町村によって復旧の進み方に相当の差が出てきていることが気になった。県レベルでいえば全体的には岩手県が一番早く、次いで宮城県、そして原発災害に見舞われている福島県は相当に辛い状態が続いている。そうした違いは被災の程度と質に関係しているのかもしれない。また、同じ県内でも市町村により状況はかなり異なってみえた。さらに、市町村ごとに、震災以前からの地域産業振興への取り組みの差が、復旧・復興過程にも大きな影響を及ぼしていることが痛感された。従来から地域産業振興に実績を積んできたところでは、早い段階で市町村の担当者と地域の事業者とのコミュニケーションが密になり、再建への効果的な支援が行われていた。そして一部の市では、被災後一年半を経過した現在、基礎的な環境はほぼ整備されたとして、次の展開に向かっていた。そうした地域では、被災企業の再建だけでなく、さらに踏み込んで成熟化・人口減少・少子高齢化といった最新の国内的条件、そしてアジア・中国の躍進といった対外的な条件を受け止めたうえで、新産業・企業の創出がテーマとして深く意識されているのである。被災後一年半を過ぎ、明らかに私たちは第二ステージに踏み込んでいく。次の一年は被災地が「創造的な場」として、新たな地域産業を生み出していく時になることが期待される。この一年間の被災地の地域産業と中小企業を振り返り、将来の課題を提示する本書が、第二ステージに向かうための踏み石になっていくことを願う。(著者 関 満博)

内容説明

人びとの希望と勇気が「まち」に仕事と暮らしのともしびを点け始めた。復興の第二段階へと踏み出しつつある各地の「現場」に、地域産業の多大な役割を読みとる。3.11後の東日本からの現場報告、第2弾。

目次

被災地の地域産業・中小企業の復旧・復興―震災後一年半の現状と課題
第1部 津波被災地の地域産業の復興(岩手県大槌町/地域産業の復活に向かう三陸の小さな町―壊滅したまちに「ともしび」が点き始めている;岩手県大船渡市/粛々と復旧・復興に向かう―浸水域で再開、さらに仮設施設を展開;青森県八戸市/港湾立地の工場が津波被災―立ち上がった中小企業の次の課題)
第2部 原発災害地域の産業の復興(福島県浪江町/原発災害からの復興に向かう中小企業―商工業者の取り組み;福島県浪江町/原発災害地域の若手経営者・後継者たちの取り組み―青年会議所、商工会青年部の人びと;福島県いわき市/仮設工業団地で再開する警戒区域内中小企業―双葉郡企業を受け入れる)
第3部 地域中小企業の新たな展開(モノづくり系中小企業の復旧・復興―国内生産拠点、地元の雇用の受け皿;宮城県大崎市/内陸被災地域の新たな産業展開―被災後のモノづくり産業と食品産業)
補論 被災地の産業復興をめぐるトピックス(原発災害から避難する農家女性たちの取り組み―「かーちゃんの力プロジェクト」の展開;岩手県北上市/仮設住宅を見守る地域支援員の提供―沿岸の大船渡市、大槌町との地域連携;岩手県野田村/三つの駅が交差する交流拠点―道の駅「のだ」、三陸鉄道「陸中野田駅」を束ねる「(株)のだむら」
福島県田村市/警戒区域のスーパーが周辺に新規開店―浪江町の総合衣料スーパー「サンプラザ」が一歩を踏み出す
岩手県陸前高田市/沿岸で被災したパチンコ、カラオケ店が内陸で復活―被災した居酒屋、スナックを優先的に受け入れる「村上商事」)

著者等紹介

関満博[セキミツヒロ]
1948年富山県小矢部市生まれ。1976年成城大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、明星大学経済学部教授、一橋大学名誉教授、博士(経済学)、岩手県東日本大震災津波からの復興に係わる専門委員、宮城県気仙沼市震災復興会議委員、福島県浪江町復興有識者会議委員、岩手県北上市「工業振興アドバイザー」、岩手県宮古市「産業創造アドバイザー」。受賞:1984年第9回中小企業研究奨励賞特賞。1994年第34回エコノミスト賞。1997年第19回サントリー学芸賞。1998年第14回大平正芳記念賞特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

7
前巻の続き。時間的にも震災の年の10月から12年の8月末まで。それからどうなったと新たな手当てを生み出したりという感じ。確かに散漫な記事の集まりなのだけれど、年鑑よろしく定期的にワッチしてくれるとどうなっているか?が見えてきてありがたい。なんというか、南相馬のお米が食べられるまでまだまだ時間がかかりそうでへこむ2013/02/07

壱萬弐仟縁

2
復興ツーリズム(39ページ)。復興支援策として、被災地の財をネット購入したり、現地を訪問して消費することで寄付金を出すような支援ができる。ワーキングホリデーのようなボランティアで復興のお手伝いをしながらお金でも支える仕組みに心強い絆を感じた。人口減少は量的問題なのだから、質が従来よりも問われる筈。被災地がその試金石という考えもできよう。伝統工芸大堀相馬焼(184ページ~)。二重焼の技法は独特で、こうした手仕事が復興で継承されていることの意義は大きい。窯業も漁業と同様、復興を始めている。独立創業の人もいる。2012/12/21

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