脱「原子力ムラ」と脱「地球温暖化ムラ」―いのちのための思考へ

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脱「原子力ムラ」と脱「地球温暖化ムラ」―いのちのための思考へ

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794809148
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「原発」と「地球温暖化政策」の雁行の歩みを辿り直し、いのちの問題を排除する両者の偽「クリーン国策事業」との訣別の意味を考える
フクシマ原発事故によって、核(原発)は人間の制御できるものではないこと、放射性廃棄物が未来世代に大きな負荷を与えること、原発に関する「安全神話」は「原子力ムラ」の情報操作によるものであることなどが明らかになった。ところが、「原発は地球温暖化の原因とされるCO2を排出しない」などとウソ偽りを平然と述べ原子力発電を推奨してきた多くの環境科学者は未だはっきりとした反省の言もなく沈黙の中にいる。「原子力ムラ」と「地球温暖化ムラ」に絡め取られたメディアは、原発の「安全神話」とCO2の「危険神話」という二重の誤りを意図的に垂れ流し、相乗的に私たちの日常生活を脅かしてきたのである。フクシマ原発事故後において、私たちが地球温暖化政策を検証し直さなければならないのは、地球温暖化問題と原子力発電が相携えて増殖し、フクシマの大惨事を引き起こしたからにほかならない。「温暖化ムラ」に集うIPCC(気候変動に関する政府間パネル)などの科学者・専門家集団は地球温暖化政策が環境保護に役立つものとしているが、その政策はCO2を材料にした「投資」であり、金融資本の「保護」を最大の理念とする新自由主義(ネオリベラリズム)政策そのものであって、私たちの日常生活に資するものでも途上国の人々に生きる活力をもたらすものでも、ましてや気候変化によるリスクを科学的に解明・解決するものでも何でもない。フクシマ原発事故によって原発の危険性には注意が向けられたが、地球温暖化に絡むCO2の「危険神話」はいまだに増殖し続けている。「原子力ムラ」と「温暖化ムラ」は今日においても跋扈し、「原子力帝国」と「温暖化帝国」として私たちの前に立ちはだかっている。本書はこうした問題意識にもとづきフクシマ原発事故の意味するところの本質を今一度捉え直し、私たちの進むべき現実的な道を読者とともに考えていこうとするものである。(著者 江澤 誠)

内容説明

フクシマ原発事故によって原発の「安全神話」は崩れたが、地球温暖化に絡むCO2(二酸化炭素)の「危険神話」はいまだ増殖を続けている。「原発」と「地球温暖化政策」は、我々の近代(科学)志向と深い関わりを持ち、蜜月の国策事業として知られてきたが、今なお「地球温暖化問題」の実像に迫る議論はタブー視されたままである。本書は、フクシマ原発事故の本質を見据えながら「原発」と「地球温暖化政策」の雁行の歩みを改めて辿り直し、3・11の衝撃のなかで私たちが深く思考したはずの「大きな問い」の続きを、読者と共に考えていこうとするものである。

目次

1 “地球にやさしい”戦略の始まり―「アトムズ・フォー・ピース」という名の核発電(マンハッタン計画から核発電へ;核発電(原子力発電)の兵器性と経済性 ほか)
2 原発事故と「原子力ムラ」についてのもう一つの視点(「原子力ムラ」―政・官・財・学・メディア;司法も労組も ほか)
3 原子力発電と地球温暖化問題の癒着(「寒冷化」の時代から一九八八年まで;アルシュ・サミット ほか)
4 脱原発と脱地球温暖化政策―なぜ“脱”なのか、日本近代の歩みを問う(「何もかも変わった」が「何も変わっていない」;戦後は終わったか ほか)

著者等紹介

江澤誠[エザワマコト]
1949(昭和24)年、千葉県大多喜町生まれ。評論家。同志社大学法学部政治学科卒業、横浜国立大学環境情報学府大学院博士課程修了。環境学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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