脱「国際協力」―開発と平和構築を超えて

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脱「国際協力」―開発と平和構築を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794808769
  • NDC分類 333.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

NGOは誰のために活動するのか。「開発援助」による貧困と、「平和構築」による暴力から脱け出すために。
NGOは政府とのパートナーシップを追求するあまりに独立性を失ってはいまいか、そして社会変革への志向も薄らぎつつあるのではないか。本書の編者らが『国家・社会変革・NGO―政治への視線/NGO運動はどこへ向かうべきか』(新評論、2006年)を出版したのはそんな危機意識からであった。
 国際協力の分野においてその危機は今、さらに深まりつつある。国益実現のツールとしての政府開発援助(ODA)の戦略的活用路線がますます明確になり、対テロ戦争と並行共存する平和構築が日本の国際協力政策の中核の一つに位置づけられるようになっているからだ。本書はこの危機の深まりを捉えるために、国際協力政策の背景やその依拠する考え方、そして国際協力という言説そのものの見直しに主眼をおいている。本書の第一の特色は、非国家の視点から国際協力を論じている点にある。例えばODAを“援助する側”の論理ではなく“援助を受ける側”の視点で見れば、「開発援助」の思想と実態の“貧しさ”が見えてくる。本書のもう一つの特色は、問題提起と批判的省察の姿勢をもって主流の国際協力のあり方を検討している点にある。「平和構築」と呼ばれる一連の活動も、アフガニスタンなどの現場で起きていることを直視すれば、それが本当に平和を創出しているのか疑問に思わない方が難しい。むしろ“人道的帝国主義”と呼べるような事態が進行しつつあるといえる。福島第一原発事故によって原発推進における産官学政一体の癒着構造が明らかになった今、主流から外れることを恐れず、国家におもねることなく、被害に遭い切り捨てられる人々の立場に立って物を考え行動し続けることの重要性を、今ほど痛感することはない。NGOの出発点もそこにおくべきではないか。(編者 藤岡 恵美子)

内容説明

「国際協力」をめぐる問題群と、「3.11」が突きつけている諸問題はどこでどう重なり合い、響き合っているのか。「開発」による貧困、「平和構築」による暴力。このままでよいのか。NGOが向き合うべき問題とは何か。本書はあるべき「国際協力」を論じるというより、「国際協力」の政策と実践がどのような政治、思考、イデオロギー、言説に支えられ、生み出されているかを明らかにすることに焦点を定めている。

目次

第1部 ODAと国際協力(政官財ODAから地球市民による民際協力へ;日本の軍事援助;イスラエル占領下の「開発援助」は公正な平和に貢献するか?―パレスチナ・ヨルダン渓谷における民族浄化と「平和と繁栄の回廊」構想)
第2部 NGO・市民社会と国際協力(人道支援における「オール・ジャパン」とNGOの独立;日本の国際協力NGOは持続可能な社会を夢見るか?―自発性からの考察;「保護する責任」にNO!という責任―二一世紀の新世界秩序と国際人権・開発NGOの役割の再考)

著者等紹介

藤岡美恵子[フジオカミエコ]
反差別国際運動(IMADR)で事務局次長、グァテマラ・マヤ先住民族のコミュニティプロジェクト担当を経て、現在、法政大学・同大学院で非常勤講師(国際協力論・国際人権論)、「NGOと社会」の会代表

越田清和[コシダキヨカズ]
1955年生まれ。アジア太平洋資料センター(PARC)で働き、東ティモールの緊急援助・復興支援に関わる。現在、ほっかいどうピーストレード事務局長。札幌で、非常勤講師(NGO論・国際関係論)をしながら、反戦平和運動などに取り組む

中野憲志[ナカノケンジ]
先住民族・第四世界研究。“官僚制国家からの自律”をテーマに、市民社会・NGO論、現代教育‐大学制度解体論、外交・安保問題に強い関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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日本のODAの今後について考察するため手に取りました。日本の官僚の考えるODAというものがわかったように思います。また、オールジャパンに対して批判的である意見が参考になりました。「魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えるのではなく、そこに住む人がどう行きたいかを一緒に考える」という一文に考えさせられました。が、そのあと読んだ別の本に「魚を与えるのもケースによっては必要だが、私たちはこう生きたいから投資しないか(被援助国からの要望)」という内容がありこっちの方がいいような気も・・他も読んでさらに考察します。2014/01/10

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