グローバル化・変革主体・NGO―世界におけるNGOの行動と理論

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グローバル化・変革主体・NGO―世界におけるNGOの行動と理論

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  • サイズ A5判/ページ数 298p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794808554
  • NDC分類 333.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

グローバル化の流れを左右する〈非国家主体〉としてのNGO。その行動と理論に迫る注目の論集!
グローバル化が進む今日、NGOの役割はますます重要に、また、多様化しており、我々の身の回りのことから国際条約や核兵器といったかたい問題までNGO抜きでは語れなくなっている。世界は主権国家から構成されているという考えは修正を必要とされ、国際関係を動かす主要な主体が国家であることは変わらないとしても、NGOのような非国家主体も無視できなくなっている。それどころか、国家ができないことをNGOが実現することも起こっている。また、NGOには行動する意欲があるが、国家(政府)にはこれに負けない国民への奉仕精神が備わっているか、はなはだ疑わしい。NGOは国家を凌駕する面も出てきているのである。国際交渉の場においても、いつまでもNGOがわき役だと思っているととんでもない誤りを犯すことになりかねない。西ヨーロッパの諸国と交渉しているとこのことを痛感させられる。NGOについて多数の研究・報告が行われているが、本書の特徴は世界で活動するNGOの行動とその意味を理論的に説明することにあり、そのために五つの視点から考察している。第一に、大きく成長し、複雑になったわが国のNGOの最新の状況を概観しながら、その課題、とくに国家との関係における課題をNGOの目線から描き出した。
 第二に、NGOと政治の双方の状況と両者の間の関係を分析するという視点に立ちつつ、とくに、東南アジアでみられる諸形態の政治とNGOの関係を比較考慮することにより、民主政治とNGOとの関係に光を当てた。第三に、同じ非国家主体でありながらNGOの活動にとって外部環境となっているメディアとの関係を論じ、その関連でのNGOの課題を明確化した。第四に、NGOが国際法形成にはたす役割を、とくに対人地雷禁止条約制定をケースとして論じ、禁止運動に携わったNGOが取った戦略を明らかにした。第五に、役割を増大させてきたNGOの行動と国際社会に対するその影響を国際政治の原点にまで立ち返って分析・再構成し、グローバル化の進む世界におけるNGOに関する新しい国際政治論を試みた。(編者 美根 慶樹)

内容説明

市民社会の明日を切り拓く本格的なNGO論集。“非国家主体”としてのNGOの実像に迫る。日本のNGOの実態、NGOの民主政治・メディア・国際法・国際政治との関係。

目次

序論 国家の限界―五つの視点
第1章 日本におけるNGO活動の実態と類型
第2章 民主政治とNGO―東南アジア諸国の例
第3章 NGOと外的環境―NGOとメディアの相互作用の批判的考察
第4章 国際法とNGO
第5章 国際関係とNGO―現代国際社会の変容と課題

著者等紹介

美根慶樹[ミネヨシキ]
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹/東京大学教養学部非常勤講師。1968年東京大学法学部を卒業し外務省入省。ハーバード大学にて修士号(地域研究)。72年日中国交正常化交渉に参加。86年から在中国大使館参事官(政治部長)、94年内閣審議官として戦後処理問題などを手掛ける。99年から2年間防衛庁で国際担当参事官、2001年在ユーゴスラビア連邦共和国特命全権大使、2003年地球環境問題担当大使、2004年在軍縮代表部特命全権大使、2006年アフガニスタン支援調整担当大使

大橋正明[オオハシマサアキ]
国際協力NGOセンター(JANIC)理事長/恵泉女学園大学教授。1980~87年「シャプラニール=市民による海外協力の会」バングラデシュ駐在員および事務局長。90~93年国際赤十字・赤新月社連盟兼日本赤十字社のバングラデシュ駐在員。93年より現職の恵泉女学園大学及び大学院平和学研究科教員(国際開発学、南アジア地域研究)。日本NPOセンター副代表理事、シャプラニール副代表理事、サマンバヤの会副代表、アーユス仏教国際協力ネットワーク理事などを務める

高橋華生子[タカハシカオコ]
早稲田大学アジア太平洋研究センター特別研究員。ハワイ大学マノア校大学院修士課程修了、シンガポール国立大学院修士課程修了(アジア地域の都市計画論)。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得満期退学

金敬黙[キムギョンムク]
中京大学国際教養学部准教授(「平和論」「地球市民社会論」等担当)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術:東京大学、2006年)。1999~2002年に日本国際ボランティアセンター(JVC)で調査研究を担当。2005~2006年、中京大学教養部専任講師を経て現職。2008年から日本国際ボランティアセンター理事を務める

長有紀枝[オサユキエ]
立教大学社会学部教授・同大学院21世紀社会デザイン研究科教授、認定NPO法人難民を助ける会理事長。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、同大学院政治学研究科修士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム博士課程修了。博士(学術)。外資系企業勤務を経て、1991年より2003年まで難民を助ける会に勤務。緊急人道支援、障害者支援、地雷対策、地雷禁止条約策定交渉などに携わる。2008年より同会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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