日米同盟という欺瞞、日米安保という虚構

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日米同盟という欺瞞、日米安保という虚構

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794808516
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0031

出版社内容情報

★安保解消へ向けた本格的議論はこの書から始まる。平和と安全の論理を攪乱してきた“条約”と“同盟”の正体。

「安保は軍事同盟ではない」。これが日本政府の公式見解だ。だとしたら、「日米同盟」の法的根拠とは何か。あるいはその逆に、安保が軍事同盟であるなら安保条約のどこにその根拠を見出しうるのか。また、かつて吉田茂は旧安保条約を米軍の「駐兵条約」と言ったが、ではそれを改定した現安保条約は在日米軍の無期限駐留を米国に保障した条約という以上の、何か具体的な軍事的意味を持つものなのか。岸信介は条約改定によって米国が「対日防衛義務」を負い、それによって安保は日本の「平和と安全」を「保障」する条約になったと語った。しかし、吉田茂もまたそれと同じことを語り、旧条約の国会「承認」を強行したのである。安保条約第五条一項。この条項はこれまで日米の「共同作戦」を規定した条項だと解釈されてきた。本書はそのような解釈に真っ向から挑戦する。北大西洋条約を始めとした軍事同盟条約と安保条約の条文の一字一句をつぶさに対照しながら、本書は安保条約が結局のところ「改定された駐兵条約」であり、1970年代末期に登場した日米同盟論が、「在日米軍の無期限駐留のための安保条約の無期限延長」を正当化するために捏造された、条約上の根拠なき政治宣言に過ぎないことを明らかにする。その意味で本書は、安保を「冷戦の産物」と捉え、軍事同盟規定した旧社会党や共産党の安保=対米従属論、さらには「60年安保」後の護憲運動が「9条を守る」ことを第一義に置き、安保問題を後景化させてきたことなどをも批判的検討の俎上にのせている。「日米同盟という欺瞞」を暴き、「日米安保という虚構」の物語を解体し、在日米軍の無期限駐留を阻むためには避けて通ることができない課題としてそれはある。読者の忌憚無き批判を仰ぎたい。(著者 中野憲志)

内容説明

安保解消へ向けた本格的議論はこの書から始まる。安保と在日米軍を永遠の存在にしてはならない。「平和と安全」の論理を撹乱してきた“条約”と“同盟”の正体、そして日本の政治エリートたちの筆舌に尽くしがたい欺瞞、詭弁、偽善。

目次

第1章 日米同盟という欺瞞
第2章 日米安保という虚構(1)―日米「共同防衛」の幻影
第3章 日米安保と云う虚構(2)―安保=日米軍事同盟論をめぐって
第4章 憲法九条の死文化と日米安保―国家の自衛権をめぐって
第5章 憲法九条の死文化のメカニズム―「普通の国家」と霞が関イリュージョン
第6章 国連憲章第五一条と「戦争と平和の同在性」
終章 日米同盟を再考し、日米安保に期限をつけるために

著者等紹介

中野憲志[ナカノケンジ]
先住民族・第四世界研究。官僚制国家からの自律をテーマに、NGO論、現代教育―大学制度解体論、外交・安保問題に強い関心を持つ。目下、「ユナイティド・フルーツ社の興亡とラテンアメリカの先住民族」および「戦後官僚独裁論の系譜」を研究中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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