中国辺境の地域産業発展戦略―西部大開発と寧夏回族自治区

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中国辺境の地域産業発展戦略―西部大開発と寧夏回族自治区

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  • サイズ A5判/ページ数 360p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794807953
  • NDC分類 602.221
  • Cコード C3033

出版社内容情報

辺境地域における重工業化の新展開、砂漠緑化と貧困克服への興味深い取り組みを初めて詳細に報告

2008年早春、一つの照会が編者に届く。「寧夏回族【ねいかかいぞく】自治区の産業発展の手伝いをしてもらえないか」というものであった。寧夏と言えばシルクロードの拠点の一つであり、かつて西夏の国の栄えていた場所であった。初めて訪れた同自治区首府の銀川市は標高千メートルとされ、まるで軽井沢であった。事前に「周りは砂漠、鉱物資源といくつかの農畜産物(羊とブドウと枸杞【クコ】)しかない」と言われていたのだが、私たちが訪れた寧夏は、意外な顔を見せてくれた。1960年代中頃の毛沢東時代、中ソ関係の悪化に加え、アメリカのベトナム戦争への関与も深くなり、中国は極度に緊張していた。沿海地域や東北地方に展開していた重要工場や軍需工場を内陸に移す「三線建設」という壮大な計画が推し進められた。寧夏もその一つの受け皿であった。そして寧夏は、ここに来て老朽化し動きの鈍くなった三線企業を、外資との交流により一気に近代化させ、新たな地域産業構造の基幹的部分へと置き直していたのであった。もう一つ、「砂漠の緑化」と「貧困克服」への取り組みが注目された。寧夏郊外の砂漠地帯では、スイカ栽培等を通じて劇的な成果が上がり始めていた。このように、寧夏は「辺境の地域における重工業化、重機械工業化」、そして「砂漠の緑化と貧困の克服」という興味深い世界的なテーマを私たちに見せてくれた。さて、このテーマ、私たちは入口に立ったばかりだが、これからどのように向かっていったらよいのか。本書は、そこに向かうための起点として位置づけられる。(文・関 満博)

内容説明

「砂漠と鉱物資源といくつかの農産物しかない」と言われて訪れたその地には、胸躍らせるいくつもの発見があった。重工業を外資との交流で一気に近代化させ、スイカ・枸杞などの農産物栽培を通じて砂漠緑化と貧困克服に劇的な成果を上げる寧夏の現状を報告し、条件不利地域の産業化の課題を探る。

目次

西部大開発と寧夏回族自治区
第1部 寧夏産業発展の基本構造(寧夏回族自治区の産業経済の輪郭;立地環境と経済開発区の展開)
第2部 三線企業の新たな展開(甦る三線企業と重機械工業集積;外資企業に転じた三線企業)
第3部 寧夏産業の新たな展開(寧夏産業の充実を促す新鋭企業;地域市場に向けた新たな展開 ほか)
第4部 寧夏の次の時代を形成する(寧夏の外資政策と導入;産学連携と大学発ベンチャー ほか)
辺境地域の発展戦略

著者等紹介

関満博[セキミツヒロ]
1948年富山県生まれ。1976年成城大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、一橋大学大学院商学研究科教授。博士(経済学)。受賞:1984年第9回中小企業研究奨励賞特賞。1994年第34回エコノミスト賞。1997年第19回サントリー学芸賞。1998年第14回大平正芳記念賞特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。