イスラーム金融―贈与と交換、その共存のシステムを解く

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イスラーム金融―贈与と交換、その共存のシステムを解く

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794807809
  • NDC分類 338.226
  • Cコード C0036

出版社内容情報

21世紀に入り、グローバル金融市場の拡大は著しい。そこでは金融そのものが打出の小槌のごとく利益を生み出し、マネーゲーム化した社会に生きるために、金融リテラシーが求められるほどである。
このような状況とは対照的に急浮上してきたのが、イスラーム金融市場である。そこでは独自のコンプライアンスをもとに、実体性と倫理性に主眼をおく投資が行なわれている。その歴史は長く、イスラーム法に基づく取引は、イスラーム社会において伝統的に培われてきた。本書は、このようなイスラーム金融市場の基本構造を、社会とのつながりも含めて明らかにするものである。
日本は原油輸入量の約九五%をイスラーム圏から輸入しているにもかかわらず、その社会に対するイメージは漠然としている。本書は、イスラーム金融市場ばかりでなく、それを支える存在論、法、歴史等の観点をふまえ、イスラーム社会の全体像を示している。実はこれらの知識は、現在、急成長中のイスラーム圏とのビジネスの最前線において欠かすことができないものである。そこでは人間関係と信頼を重視するビジネスが一般的であることから、イスラームに関する深い理解は、ビジネス・インテリジェンスの一環としてぜひとも必要である。
さらなる醍醐味は「あえて資本主義的発展を拒んだ」イスラーム社会の市場構造の発見にあり、それは交換/贈与の混交市場である。高度資本主義の近代的市場では、もはや合理性が閾値を超えて〈非合理性〉へ転じているが、その一因は贈与的要素の消滅にある。そこにおいて贈与経済を回復し市場を再構築することは、人々の共存と社会的な統合性に不可欠であり、イスラームの交換/贈与の混交市場は、その一つのかたちを示している。(さくらい・ひでこ)

内容説明

信頼と関係性を保ち、贈与と交換が混交するイスラーム的市場。その構造の総体を捉え、混交市場が放つ真の合理性の核心に迫る。

目次

第1章 イスラーム世界のビジネス・エートス(グローバル化への静かな抵抗とイスラームへの回帰;イスラーム勃興の社会・経済的背景 ほか)
第2章 シャリーア・コンプライアンスの基本事項―イスラームにおけるカバナンスとコンプライアンス(財の獲得と所有について;財の増殖について ほか)
第3章 イスラーム金融の取引形態(イスラーム金融市場の急成長;現代イスラーム金融システムの展開 ほか)
第4章 喜捨と交換の混交経済(交換一元化の傾向;市場経済における贈与の必要性 ほか)
第5章 中道をめざす社会と経営(交換と贈与の中道;近代的“非合理性” ほか)

著者等紹介

櫻井秀子[サクライヒデコ]
1959~。作新学院大学総合政策学部教授。神戸大学経営学部(マーケティング論専攻)卒業。国際大学大学院国際関係学研究科(中東地域研究専攻)修士課程修了。イラン高等教育省人文科学研究所客員研究員、国際大学講師、同中東研究所研究員、作新学院大学地域発展学部助教授を経て現職。現在は、「アジアにおけるダイバーシティー・マネジメント研究」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きのみ

3
再読。実際は、この本通りにシャリーアコンプライアンスを遵守し経営してるのかしら。2014/07/11

メルセ・ひすい

0
10. 青44 アリストテレスも利子の禁止を訴えた経緯が・・ イスラム債権=スクーク・・刻印するの意。 別に珍しくなくキリスト教も15世紀には禁止していた。 グローバル化社会は今、近代的「非合理性」の只中にある。それとは対照的な、信頼と関係性を保ち、贈与と交換が混交するイスラーム金融市場。その構造の総体を捉え、混交市場が放つ真の合理性の核心に迫る。2008/11/05

newpapa

0
 利子の無い経済システムとはどのようなものなのか興味を持って読んだのだが、ちょっと内容が高尚過ぎて理想的すぎて、具体的な事例があまりなかった。もっと、イスラム圏の経済システムが、どのように動いているのかが知りたかった。最後あたりに書かれている、高層ビルと富の蓄積の関係とかを掘り下げてほしかった。でも施しの喜捨のお話は目からうろこでした。2022/10/02

かーんたや

0
エスノセントリズムとかオリエンタリズムとかいう術語ができたの100年以上前だと思うけど、現代でもこういう面の感受性はだいたい鈍く、一生磨いてゆくプロセスと思った。たしかに南と呼ばれる国のこと一か国くらいよく知らないと世界観偏ってると思った。知るというのは視点を共有するという意味で2018/08/19

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