「B級グルメ」の地域ブランド戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794807601
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C3033

出版社内容情報

成熟化、少子高齢化などにより自信を失ってきた私たちにとって、足元に横たわる「食」が新たな「輝き」を示してきたのであろう。実際、各地の「食」による地域おこしに携わっている人びとと交流すると、みなさん、実に晴れやかに地元の「食」を勧めてくれる。21世紀に入ってそろそろ10年、従来の大企業主導型の産業化とは異なった次元で、私たちは新たな「価値」にたどりつきつつあるのかもしれない。そのような文脈で、「食」、特に「B級グルメ」に深い関心を寄せていく必要があるように思う。

2007年6月2日(土)~3日(日)、静岡県富士宮市で第2回「B級ご当地グルメの祭典! グランプリ」が開催された。出店しているのは、富士宮のやきそば、富良野オムカレー、八戸せんべい汁、駒ヶ根ソースかつ丼など21種類。なんとも凄まじい光景であった。「B-1グランプリ」は06年の第1回開催以来、それほどのイベントになっていたのであった。社会の成熟化、少子高齢化、地域産業の空洞化などが進み、人びとは新たな価値を模索し始めている。21世紀に入ってそろそろ10年、従来の大企業主導型の産業化とは異なった次元で、新たな「価値」にたどりつきつつあるのかもしれない。本書は以上のような視点から全国10のケースを取り上げている。

内容説明

「食」の見直しが地域を変える。「安くて、旨くて、地元で愛されている名物・郷土料理」で地域おこしの熱いうねりを創出した全国10の取り組みに学ぶ。「全国B級ご当地グルメマップ」付。大好評「地域ブランド」シリーズ最新刊。

目次

地域のB級グルメを楽しむ時代
第1部 大都市の中で育ったB級グルメ(川崎市/「焼肉街」の五つの成功要因;神戸市長田区/「そばめし」が生まれたまち;岩手県盛岡市/ご当地三大麺の切り札「じゃじゃ麺」)
第2部 中小都市のまちづくりを担うB級グルメ(福岡県久留米市/日本一の「焼き鳥」のまち;栃木県佐野市/「ラーメン」と「いもフライ」のまち;長野県岡谷市/工業都市は「うなぎ」のまち;静岡県富士宮市/「やきそば」がまち活性化の起爆剤)
第3部 条件不利地域でガンバルB級グルメ(北海道富良野市/「オムカレー」を通じたまちおこし;高知県須崎市/路地ウラから全国区を目指す「鍋焼きラーメン」;島根県雲南市/(株)吉田ふるさと村の「おたまはん」)
B級グルメで地域ブランドを創る

著者等紹介

関満博[セキミツヒロ]
1948年生まれ。1976年成城大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、一橋大学大学院商学研究科教授、博士(経済学)

古川一郎[フルカワイチロウ]
1956年生まれ。1988年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、一橋大学大学院商学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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