エコロジーのかたち―持続可能なデザインへの北欧的哲学

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エコロジーのかたち―持続可能なデザインへの北欧的哲学

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794807472
  • NDC分類 520
  • Cコード C0036

出版社内容情報

本書は、「美学」という切り口からエコロジカルな建築を考える本である。つまり、技術や社会的取り組みの面からではなく、デザインの問題として「環境と建築」を考えるのである。
大きく分けて、今までの環境への取り組みは、草の根の環境運動による手作りのエコ住宅か、最新の環境技術を用いたエコ建築に象徴される技術的アプローチに二分される。しかし、身の回りの生活の変革だけではグローバルな環境問題に対処できないし、環境危機を引き起こした原因でもある科学技術の発展に頼ることも本質的な解決にはならない。
 著者はこのジレンマを、異なる美学の葛藤ととらえる。建築は一面では思想や美学の表現である。そのように見ると、草の根運動による手作りの住宅は、ローカルな環境に根ざした原初的な〈場所〉の美学に依拠している。一方技術志向のエコ建築は、自然を客体化し利用すべき対象物と見る科学的世界観から生じた〈空間〉の美学に依拠している。このように、両者はそれぞれ異なる美学に依拠しているのである。
 それに対して著者は、両者を結びつけ、抽象的な思考や技術を人々の生活に直結した具体的な場所に適用する〈インタフェースの美学〉を提唱する。素朴な手作りの家でもなく、建築家の「作品」として完成した住宅でもなく、住み手が参加し、手を加えて作り上げ、時間とともに変化していくような建築のもつ美学である。
 こうした美学は、鑑賞者がそれを体験することで初めて作品として成立するインスタレーションアートに既に見られる。本書はそれらの例を示しつつ、建築デザインにおける具体的な取り組みと、それが拠って立つ北欧的哲学について述べている。本書には、持続可能性を支える上で技術とライフスタイルが共に作用する建築デザインと、そうした建築を「美しい」と感じる美学によって、エコロジカルな建築が普及していく希望が示されている。(いとう・しゅんすけ 東京電機大学情報環境学部講師)

内容説明

欧州発、持続可能性を創造するデザインの美学。住み手が家づくりに参加し、時とともに変化していく家。

目次

第1章 印象から表現へ
第2章 自然・文化・芸術
第3章 場所、空間、インターフェイス
第4章 変わりゆく世界像
第5章 モダニズムの二面性
第6章 環境へのさまざまな取り組み
第7章 アーバンエコロジーの建築

著者等紹介

ベック=ダニエルセン,クラウス[ベックダニエルセン,クラウス][Bech‐Danielsen,Claus]
1961年1月9日生まれ。1991年にオーフス建築大学を卒業後、エコロジカルデザインに携わる。1996年に王立芸術アカデミーにて博士号取得。同年よりデンマーク国立建築研究所上級研究員。建築におけるサスティナビリティ、モダニズムの再評価、住宅デザインと社会・文化の関わりなどについて研究している。2005年には、The Danish Society for the Advancement of Business Educationより優秀研究者賞を授与された

伊藤俊介[イトウシュンスケ]
1969年神奈川県生まれ、東京大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻・博士課程修了、博士(工学)。1999年から2001年までデンマーク国立建築研究所に留学、デンマークの学校建築の研究を行う。2001年より東京電機大学・情報環境学部講師

麻田佳鶴子[アサダカズコ]
1967年東京都生まれ、白百合女子大学文学部国文学科卒業、住宅メーカー勤務を経て東京理科大学二部工学部建築学科卒業。1997年から2001年までスウェーデンに留学。スウェーデン語研修の後、ルンド大学工学部建築学科および社会福祉学部で高齢者の居住環境の研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。