内容説明
合格率1.9%。世界の難関、米ミネルバ大学の合格者を出した日本初の高校。
目次
第1章 子どもたちが直面する未来
第2章 箕面高校1年目のチャレンジ
第3章 箕面高校2年目のチャレンジ
第4章 3年目・4年目の箕面高校の変革
第5章 未来の学校はどうなる?
巻末 本書によせて
著者等紹介
日野田直彦[ヒノダナオヒコ]
1977年生まれ。帰国子女。帰国後、同志社国際中学・高校に入学し、当時の日本の一般的な教育とは一線を画した教育を受ける。同志社大学卒業後、馬渕教室入社。2008年奈良学園登美ヶ丘中学・高校の立ち上げに携わる。2014年大阪府の公募等校長制度に応じ、大阪府立箕面高等学校の校長に着任。着任後、全国の公立学校で最年少(36歳)の校長として改革を推進。着任3年目には海外トップ大学への進学者を含め、顕著な結果を出す。2018年より武蔵野大学中学校(現・武蔵野女子学院中学校・高等学校)の校長に着任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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left7
15
妻から課題図書として渡されて読みました。いい先生だと素直に思いましたし、これからの時代を生きていくのに必要な考え方などを身に付けさせようといているのが伝わってきます。今の親たちが漠然と抱えている不安を見事に言い当てていると思いますし、今の学校の仕組みではこの不安はなかなか払拭できないと思いますので、作者の先生にはとても期待しております。2023/08/13
虎哲
11
タイトルで誤解されそうだが、いかに成功したかではなく、どういう考えで生徒や教師と関わり、彼らがどう変わっていったかを記した本である。本書で出てきた好きな言葉はチーム、TTP(何の略か知りたい人は読んで)、対話型授業の原点回帰。この校長のサポートに、やりたいことを持っている先生(私とか?)、マインドセットを持った生徒が揃ったら「新しい学校」も夢ではない。説明会で仰っていた「日本一の国語教師」になることも実現するのだろう。近々著者である日野田先生とお話しする機会があるので私の思うところをぶつけてみようと思う。2019/09/04
志波昌明
7
戦後最大の教育改革と言われる昨今、全国でさまざまな取り組みがされている。作者が言うように、失敗を恐れていては成功はつかめないので、このような新たなことへの挑戦の記録は刺激的でした。何より作者がポジティブに仕事しているところが魅力的です。 2019/08/25
luckyair
6
赴任前の高校の状態がいかに悪いか。職員同士の責任の擦り付け、不満タラタラ。そして、それは全国の小中高も同じ状況に陥ってる(所もある)と実感。旧態依然としていても、とくに事なかれ主義な環境で苦しむのは子どもたち。この考え方には完全に同意。「本来モチベーションが高い時に効果が最大化されるのが教育。これが大前提だが、日本ではモチベーションコントロールを完全に無視した脱個人化を求めている。他の誰とも違う視点や感性、特性を認めて励ます。生徒のチャレンジを邪魔せずに励ます。そんな先生がもっと増えてほしい。」★★★2022/08/28
ぴーたん
6
「良い本だ!」と思うと読み途中でも周囲の家族、同僚にその本の良さを語りたくなってしまう。そのうちの1冊。民間人校長として36歳で赴任、職員に「困ってることはありませんか」と聞きまわる。トップダウンではなく、サーバントリーダーシップ。英語重点校にはなったが、まずは生徒のマインドセットを変えなければならないと日本語でクリティカルシンキングなどグローバルな思考を身につけさせ、多くの生徒が海外の大学に進学した。今の学校の仕組みを考えさせられる。そして学校は変えられる!実際に講演聞いてみたくなりました。2018/09/11