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出版社内容情報
これまで国内の対立抗争史に偏重していた幕末史を、「日本人はいかに
欧米列強に対峙したか」という観点から読み直すユニークな試み。
ペリー来航後、幕府、薩摩、長州、朝廷それぞれの「世界観」はどう変わったか?攘夷決行のかたわらで極秘裏に進行していた薩長による「海外留学生政策」や欧米列強との「武器・軍艦密貿易」の実態、イギリスを反幕府へと導いた「ロンドン薩長同盟」など、従来の幕末史では顧みられなかった重要な事実を史料から明かす。
◆ 幕府の世界観 ───今すぐ攘夷はムリ。ひとまず貿易で稼ぎたい
◆ 長州藩の世界観 ──政局の主役になりたくて攘夷に猛進
◆ 薩摩藩の世界観 ──攘夷に興味なし。外国とビジネスがしたい
◆ 幕末「軍需貿易」 ──密貿易データが明かす、薩長の軍事力
◆ 幕末「海外留学」 ──長州ファイブと薩摩スチューデントの隠密活動
◆ ロンドン薩長同盟 ──薩長の志士による対イギリス工作
【著者紹介】
1962 年長野県生まれ。上智大学文学部・慶應義塾大学文学部卒業、佛教大学文学研究科修士課程・同博士後期課程修了、博士(文学)。日本近現代史(明治維新史・対外認識論)研究者。明治維新史学会理事、神田外語大学専任講師、千葉商科大学・佛教大学非常勤講師。著書に『攘夷の幕末史』(講談社現代新書)、『島津久光=幕末政治の焦点』(講談社選書メチエ)、『幕末文久期の国家政略と薩摩藩――島津久光の皇政回復』(岩田書院)がある。
内容説明
幕末、日本は欧米列強の圧倒的武威に屈し、開国した。国内に攘夷思想が吹き荒れる中、幕府、薩摩、長州は各々どういう攘夷戦略で列強に対峙したか。また、欧米との貿易が始まると、幕府は軍需品の輸入利権を独占し、これに反発する薩摩は直接貿易を求めて英国に接近する。さらに、幕府が海外視察団を派遣すると、薩摩も藩士を欧州に送り込み、幕末抗争はグローバルな展開を見せてゆく。国際的視点から幕末史を捉えなおす意欲作。
目次
第1章 幕末以前の日本人の世界観―小中華帝国「日本」
第2章 幕府、和親条約で開国せず―鎖国死守への執念
第3章 幕府の積極的「開国」戦略―未来攘夷という思想
第4章 長州藩の世界観―過激攘夷の深層
第5章 薩摩藩の世界観―斉彬・久光に見る現実主義
第6章 幕末「武器・軍艦貿易」―輸入利権をめぐる幕薩対立
第7章 日本人、海を渡る―使節団・留学生が見た世界
第8章 幕末「極秘渡航」―長州ファイブと薩摩スチューデント
第9章 ロンドン薩長同盟―幕末史を動かした留学生ネットワーク
著者等紹介
町田明広[マチダアキヒロ]
1962年長野県生まれ。上智大学文学部・慶應義塾大学文学部卒業。佛教大学文学研究科修士課程・同博士後期課程修了。博士(文学)。日本近現代史(明治維新史・対外認識論)研究者。明治維新史学会理事。神田外語大学専任講師。千葉商科大学・佛教大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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