宇宙を織りなすもの〈下〉―時間と空間の正体

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794217011
  • NDC分類 421
  • Cコード C0042

内容説明

「時間も空間も伸び縮みする」とは、いったいどういうことなのか?「宇宙は膨張している」とは、宇宙の何が膨張しているのか?あるいは、「宇宙は一枚の膜かもしれない」「量子力学を使ったテレポーテーションが成功した」「ブラックホールを作る実験を行う」など、耳を疑うような物理学の主張は、いったい何を意味しているのか?そして最も重要なことだが、それらの物理学の成果は、私たちの時間と空間に対する見方をどう変えるのだろうか?『エレガントな宇宙』の著者ブライアン・グリーンが、現代物理学による探究の成果を、一望のもとに描き出す。

目次

第3部 時空と宇宙論(承前)(ビッグバン直後;ビッグバンとインフレーション;夜空に残るインフレーションの痕跡)
第4部 統一とひも理論(宇宙は「ひも」でできているか;宇宙は「ブレーン」のなかにあるか)
第5部 空間と時間への新たな挑戦(実験と観測による挑戦;テレポートとタイムマシン;時空は本当に宇宙の基本構造か)

著者等紹介

グリーン,ブライアン[グリーン,ブライアン][Greene,Brian]
物理学者・超ひも理論研究者。ハーヴァード大学を卒業後、オクスフォード大学で博士号取得。現在はコロンビア大学物理学・数学教授。研究の第一線で活躍する一方、超ひも理論をはじめとする最先端の物理学を、ごく普通の言葉でわかりやすく語ることのできる数少ない物理学者の一人でもある。超ひも理論を解説した『エレガントな宇宙』は、各国で翻訳され、全世界で累計100万部を超えるベストセラーとなった

青木薫[アオキカオル]
1956年、山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デビっちん

23
宇宙のはじまりを理解するためには、一般相対性理論と量子力学との対立を解消する必要があります。その解の有力候補が、ひも理論です。ひも理論は、両者を合体させるだけでなく、すべての力とすべての物質について、これまでに得られた知識を統一する可能性をもっているようです。それが成り立つのは時空の次元が10次元だけみたいです。ひも理論から、テレポーテーションやタイムマシン、ホログラム論へと話が展開してワクワクさせられました、宇宙論を解明するための時空に於ける過去、現在、未来のガイドツアーは大満足で終わりました。2017/05/01

kthyk

13
ここのところkindle版の宇宙と量子力学での読書が続いている。書を汚す悪癖、頻繁なマーキングがここでは許される。ブライアン・グリーンの「エレガントな宇宙」から「時間の終わりまで」 の20年間がここの所の大半。彼は古典力学からM理論までのホットな物理学の変容を全て著作した。「時間の矢」「エントロピー」「ヒッグス場」等々。とくに2012年の「ヒッグス粒子」の発見に動揺する物理学者たち。それはもはやアインシュタインの世界を大きく超えるリアルな世界。この書は現代の我々の時代を読み解く貴重な先駆、いや事実なのだ。2024/02/18

マーブル

13
 物理学における過去の蓄積を丁寧になぞってきた上巻に続き、今まさに研究を行われている学説の紹介で始まる下巻。ますます面白くなってくる。そして自らの学びの足りなさに、おかわりが欲しくなる。2009年発行の本書を読みながら、途中から気になりだすのが「今ではどこまで分かったのか?」。本書に書かれているあれやこれやは、何か観測できたのか、証拠がみつかったのか。新たな理論が作られたのか。まるで最新刊がすでに出ているシリーズものの、途中の巻を読み終えたような満足感と焦燥感。ああ、あれもわからん。これも知りたい。 2023/07/08

Fondsaule

12
★★★★★ 下巻は、インフレーション理論、ひも理論、M理論 等々。DNAぐらいの大きさの物が天の川銀河の規模まで大きくなるとか、例えがわかりやすい。けれど、下巻になって内容は加速度的に難しくなるというか、直感的なイメージが作りづらくなった。  グリーンがここ数十年で実験により検証を受けるのではないかというものの中に、追加次元の存在、暗黒物質や暗黒エネルギーの正体、ひも理論の正否などを上げていた。 なんか楽しみだ!2018/04/18

Yuji

11
上下巻の大作で苦労したが、古典物理学から相対性理論、量子物理学、ビッグバン、ひも理論とM理論までを素人相手に誠実、真摯に語ってくれました。人類の時空解析の挑戦。きら星のように輝く天才たちの足跡には感無量。ブラックホールのエントロピーが体積ではなく表面積に比例することから推測される予想。時空は、次元が一つ低い世界の投影〈ホログラム〉である可能性。人類の挑戦はまだまだ続く。2016/03/19

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