出版社内容情報
脳、前衛芸術に挑む。
絵画を見て、それを「よい」と思うとき、脳では何が起こっているのか。複雑怪奇な前衛芸術が「わかる」とはどういうことなのか。ノーベル賞を受賞したエリック・カンデルが、脳科学、医学、認知心理学、行動科学から美学、哲学まで、あらゆる知を総動員し、人間の美的体験のメカニズムを解き明かす。
内容説明
脳、前衛芸術に挑む。絵画を見て、それを「よい」と思うとき、脳では何が起こっているのか。複雑怪奇な現代アートが「わかる」とはどういうことなのか。脳科学、医学、認知心理学、行動科学から美学、哲学まで、あらゆる知を総動員し、人間の美的体験のメカニズムを解き明かす。
目次
1 ニューヨーク派で二つの文化が出会う(ニューヨーク派の誕生)
2 脳科学への還元主義的アプローチの適用(アートの知覚に対する科学的アプローチ;鑑賞者のシェアの生物学(アートにおける視覚とボトムアップ処理)
学習と記憶の生物学(アートにおけるトップダウン処理))
3 アートへの還元主義的アプローチの適用(抽象芸術の誕生と還元主義;モンドリアンと具象イメージの大胆な還元;ニューヨーク派の画家たち;脳はいかにして抽象イメージを処理し知覚するのか;具象から色の抽象へ;色と脳;光に焦点を絞る;具象芸術への還元主義の影響;なぜアートの還元は成功したのか?;二つの文化に戻る)
著者等紹介
カンデル,エリック・R.[カンデル,エリックR.] [Kandel,Eric R.]
1929年ウィーン生まれ。米コロンビア大学教授。現代を代表する脳神経科学者。記憶の神経メカニズムに関する研究により、2000年ノーベル医学生理学賞を受賞
高橋洋[タカハシヒロシ]
1960年生まれ。同志社大学文学部文化学科卒業(哲学及び倫理学専攻)。IT企業勤務を経て翻訳家。科学系の翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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