あたらしい狂気の歴史―精神病理の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791770366
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0010

内容説明

人間の精神は思想・学問・制度・権力にとりまかれてきた。そこから社会制度や医療現場が形づくられるとして、そこで人間と「狂気」とはどのように取り扱われているのだろうか。歴史を透徹したまなざしでとらえかえし、人間の精神と社会との関係を、未来にまで射程をひろげながら思考する。

目次

1(精神衛生の体制の精神史―一九六九年をめぐって)
2(過渡期の精神;狂気の哲学史へ向けて―行動の狂気と自閉症・発達障害・精神病圏;精神と心理の統治)
3(人格障害のスペクトラム化;自閉症のリトルネロへ向けて)
4(自殺と狂気―リベラリズムとモラリズムにおける;狂気を経験する勇気―木村敏の離人症論に寄せて)
5(精神病理をめぐる現代思想運動史)
あとがきに代えて―狂気の真理への勇気

著者等紹介

小泉義之[コイズミヨシユキ]
1954年札幌市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程哲学専攻退学。現在、立命館大学教授。専攻は、哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

耳クソ

18
「精神や心理の失調のため労働に耐えられなくなった人の多くは、さまざまな経緯を辿るにしても、離職する道を選んでいる。それを一概に否定できないにしても、事態を広く捉え返すなら、そこには労働市場の問題が深く関わっており(中略)そのとき、例えば、過労死・過労自殺について、「制度」に対する「期待」だけでもって運動がたかだか裁判に縮減されている様子が異様であることが見えてくる。端的に言うが、職場の同僚が過労死・過労自殺に追い込まれたのなら、ストライキを打つべきではないか。」(280~281ページ)。2023/06/20

msykst

16
大前提として著者は、狂気を肯定し、おそらくは期待もしている。しかしその狂気は、かつての左派知識人が期待を込めたものとは違うと。かつて、狂気は言語の問題として捉えられ、知識人はそこに人間解放の夢を見た。しかし、現在の狂気(とされているもの)は行動の問題としてあり、著者はそれは「行動の狂気」と呼ぶ。それは昔からいた「困った人」であり、スペクトラム化とは要はこの「困った人」を精神医療の範疇に収めるためのものだと。論文集なので論拠は多岐に渡るのだけど、この話の筋は一貫している。2018/06/28

yu

2
精神医学がこれからどこに向かっていくのかということが、歴史を紐解きながら示されている。大規模精神病院はなくなっていく方向に進むという予測には驚いたが、その驚きこそが、「病む人・狂った人には医師の治療が必要」という自分の思い込みに気づかせ、相対化させてくれた。精神病が軽症化しているという言説についても、これまでと違った視点で理解できたように思う。精神医療についての信念が問い直される良書。2018/01/19

陽香

0
201801222018/11/06

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