心霊写真―メディアとスピリチュアル

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  • サイズ A5判/ページ数 239,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784791764785
  • NDC分類 147.5
  • Cコード C0072

内容説明

なぜ“霊”が写るのか。宗教・科学・芸術の交差点において大きな影響を与えてきた心霊写真。その詳細を追いながら、社会的・文化的側面を考察する、あまりにも斬新で前例のない研究書。図版多数収録。

目次

第1章 宗教(宗教における霊;幻像と霊;聖遺物と霊;聖像と継続;クロスオーヴァー―典礼から交霊会へ;残像―死と欲望;死後―行き先と悪霊)
第2章 科学(進展―交霊会から科学へ;露出―霊の検証;写真の媒体)
第3章 芸術(霊と芸術;写真師と霊;霊と捏造;未来の(クリスマスの)亡霊
霊の軍団―修正と多様化)

著者等紹介

ハーヴェイ,ジョン[ハーヴェイ,ジョン][Harvey,John]
ウェールズ大学アバラストウィス校教授。美術史家、アーティスト。宗教における視覚文化の研究、現代美術、ウェールズの芸術などが専門

松田和也[マツダカズヤ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1
宗教、科学、美術…三つの視点から社会史的に読み解く心霊写真研究本。軽い好奇心で飛びついたら、神秘思想や心霊研究の解説についていけなくてチンプンカンプンになってしまうかも。本書ではふんだんに心霊写真が掲載されていますが、これが怖いより、不思議より、気持ち悪いものばかり。なまじチープで、どうしてこんなものを作るのか意味が分からないだけにただただ気持ち悪いのであります。インチキだとは分かっていてもトラウマモノの気持ち悪さ。生理的に気持ち悪いものがダメな方は何とぞ御注意を。星3つ。2017/09/29

春色

1
心霊写真が何故生まれ、現在に至るまで生き延びてきたのかの考察。合理主義の台頭によって力を失った教会に代わる「死後の世界が存在することの証明」として心霊主義が生まれ、支持されてきたと言うのは納得できるのと同時に切ない話。/図版も多くて大変結構なんだけど、訳文がツライ。2009/09/25

紅独歩

1
「「偶然写ってしまった心霊写真」ではなく、明確な意図をもって写された(あるいは製作された)心霊写真が主題。したがってその真贋は問題にせず、「宗教」「科学」「芸術」において心霊写真が果たした役割を探る。その考察は非常に興味深いものの、やや訳文が硬いように感じられた。サブカルチャーではない心霊写真の世界を知るには良い。2009/06/11

monado

0
宗教、科学、芸術の視点からみた心霊写真の文化史。幽霊のヴィジュアルが半透明になったのは『クリスマスキャロル』の影響、など面白い記述多数。2011/10/23

メロン泥棒

0
心霊写真とキリスト教の話がメイン。心霊写真の話題としては写真が一般に広まった19世紀には既に心霊写真を撮るサービスがある一方、本物の心霊写真に対するねつ造疑惑があり、19世紀末には心霊写真制作がいったん廃れたという経緯が面白い。その後、20世紀後半になっても心霊写真が登場し、「オカルト」科学的な解説が付け加わり信憑性が高められるのもまた皮肉だ。2010/07/17

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