ユリイカ 〈12 2020(第52巻第15〉 - 詩と批評 特集:偽書の世界

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  • サイズ キク判/ページ数 373p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791703944
  • NDC分類 905
  • Cコード C9490

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

70
偽書だけで300ページを超える文章という事がまず凄いし内容も濃い感じ。自分的にはヴォイニッチ写本について書かれているのが良い。参照文献についても読んでみたいと思う。2020/12/21

HANA

57
かつて「ニセモノ」と排斥されるだけだった偽書。それが作られた背景も含めてその価値自体が見直されている現在に相応しい特集。偽書というと『竹内文献』や『東日流外三郡誌 』みたいなものを連想するけど、それについて触れている方はほとんどおらず。逆にそれが地味な物から浪漫溢れるものまで、偽書の世界の広大さを照らし出しているようにも思える。そうだよな椿井文書とか見るに、偽書って元々地味な物なんだよな。とあれエーコとシオンの議定書や神代文字に国学者、源氏物語に失われた大陸と世界に広がる偽書の数々、興味深く読めました。2020/12/24

さとうしん

15
偽書というよりは偽史の考察といった方がよさそうな論考も並ぶ。中国学に関係するものが少ないのが残念だが、宮紀子氏の文章は『東方見聞録』偽書説から話が「清明上河図」偽作説に及び、新居洋子氏の文章は、西洋人が『尚書』に注目したいきさつから、話がド・ギーニュのエジプト人中国植民説に及び、偽史のリンク史とでも言うべきか、ともに思わぬ方向に話が広がっていくのが面白い。越野優子氏の源氏物語に関する文章は、逆に「偽」でないもの=「真」とは何かを考えさせる。2020/12/05

Akito Yoshiue

12
今号の企画はとても良い。各論考が充実していてどれも読みごたえがあった。2020/12/05

アメヲトコ

7
馬部さんの本から今度はユリイカの特集号へ。なかなかに濃厚な一冊でした。何が真で何が偽なのか、その境目の常識をゆさぶるような内容です。個人的には書誌学からの安形論考、源氏物語の真贋に迫った越野論考をとくに面白く読みました。2021/04/22

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