風景という知―近代のパラダイムを超えて

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  • サイズ A5判/ページ数 119p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784790715146
  • NDC分類 290.13
  • Cコード C1010

内容説明

ベルク風景論最上のエッセンス!―美しい風景を蘇らせるために。いつの時代にも生きられていた風景の確かな趣味、近代の主客二元論が置き去りにしてきた“風景という知”を、いかにして取り戻すか。この“小さな風景の物語”には、そのための貴重な手がかりが込められている。

目次

第1章 歴史のうねり
第2章 大地はひとりでに
第3章 三月三日
第4章 彼らには見るすべがない
第5章 すべては物質を有しながら精神に向かう
第6章 語られる以前の曖昧な事柄
付言 近代を超克したいと願う人のために

著者等紹介

ベルク,オギュスタン[ベルク,オギュスタン][Berque,Augustin]
1942年ラバト(モロッコ)に生まれる。1960年パリ大学およびオックスフォード大学に学ぶ(~’64年)。1969年パリ大学地理学第三課程博士号取得。1977年文学博士(国家博士)号取得。1979年フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)。教授。1981同研究院現代日本研究所所長(~’99年)。1984年東京日仏会館フランス学長(~’88年)

木岡伸夫[キオカノブオ]
1951年奈良県に生まれる。1977年京都大学文学部卒業。1985年京都大学大学院文学研究科博士課程退学。現在、関西大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Mariko

2
哲学っぽいので、なんとなく分かる程度にしか理解できていないけれど・・。 時代による風景に対する認識の変容がおもしろく感じた。2017/02/10

May

1
薄い本だからか、ちょっと素朴すぎる気もします2017/02/09

保山ひャン

1
西洋での最初の風景経験は1336年ヴァントゥ山でのペトラルカが記したそれらしい。著者は風景を風景として認識したときから風景の矛盾がはじまっているという。風景を賞味する能力が結果的にまずい風景を生み出すのだ。日常的実践が生み出していた美しい風景が、近代では日常実践が醜いものしか生まないために、風景の保存が叫ばれる。『風景学』で感じた、時代を追うにつれ風景がつまらなくなる理由はこのへんにありそうだ。著者が言うように、ここでは近代の超克が要請されているのである。2015/07/09

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