内容説明
虐待は…増加している?現代・都市の病理?心の問題?―児童虐待への常識的「まなざし」を問い直す。
目次
序章 「児童虐待」の発見(新しい社会問題;「児童虐待」へのまなざし)
第1章 「虐待」は都市で起こる―児童相談所における虐待相談対応件数の分析(虐待防止の力学に迫る;児童相談所における「虐待相談対応件数」の概要と見方 ほか)
第2章 「虐待」は増加する―攻撃・放置減少時代における増加説の台頭とその陥穽(「虐待の増加」への疑問;「虐待は増えている」 ほか)
第3章 誰が「虐待」を定義するのか―援助活動における「虐待」適用の回避戦略(理念上の定義と実践上の定義;「虐待」の定義をめぐる議論 ほか)
第4章 「虐待」の家族を生きる―まなざしが生み出す精神的傷害(苦悩への社会学的アプローチ;児童虐待とスティグマ ほか)
著者等紹介
内田良[ウチダリョウ]
1976年生まれ。名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程修了。博士(教育学)。現在、愛知教育大学教育学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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