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自閉症の社会学―もう一つのコミュニケーション論

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790713586
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C1336

内容説明

自閉症の子どもを持つ理論社会学者が、わが子と接するなかで織り上げた柔らかな理解の仕方とは。自閉症を「特別」扱いしない視点を提案し、同時に「普通」の社会を見つめなおす双方向の入門書。

目次

『レインマン』と社会学
自閉症はスペクトラム―三つ組の障害
社会は目に見えるか―E.デュルケム
構造と主体の輪舞曲―A.ギデンズ
鏡の中の私―C.H.クーリー
意味のキャッチボール―G.H.ミード
電車と異星人―E.ゴフマン
高みの見物は可能か―エスノメソドロジー
おうむ返しの彼方に―会話分析
「社会化されなかった」子ども―「アヴェロンの野生児」
モノトラックとテクノロジー―ケータイ文化
学歴社会とピストル―教育
カレンダーとともに生きる―時間
二つの社会と自閉症―長いあとがき

著者等紹介

竹中均[タケナカヒトシ]
1958年生。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現職、神戸市外国語大学准教授。専攻は理論社会学、日本文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tharaud

2
自閉症の子をもつ社会学者が、さまざまな社会学の知見を用いて自閉症と社会について考えた本。一章一テーマなので、それぞれについてさらっとしか書かれていないのがもどかしいが、社会学による自閉症研究の可能性を感じる。2008年の発行ということを考えるとかなり先駆的なアプローチのように思う。2022/03/03

寺島ヒロ

2
仕事の資料として再読。著者は医師や脳科学者ではなく社会学者。自閉症の人たちの持つ世界観、見えている社会の在り方を「もう一つの社会」と位置づけ、双方向的な理解の可能性を探った意欲的な本。2008年刊。2013/05/21

まつゆう

1
自分の関心はここまでの自閉症者ではないのだが、しかし面白かった。自閉症というレンズを一枚通して見ることによって、「通常」とされる普段の日常が特異なことのように思えるとともに、社会学の理論が分かりやすく沁みてくる。2016/06/12

スクナ

0
社会学の概念を用いて自閉症の症例を読み解く、または自閉症の知見から社会者の発想を説き起こす社会学/自閉症の双方向への入門書。2016/05/24

ささ

0
この本でスペクトラムという素晴らしい定義を知った。ある意味え自閉症じゃない人間なんていないと言える。現代の社会も自閉症的であることを知った。自閉症と言うのは脳の一部の損傷・不能なのか、脳の配線が違うのかが知りたい。2011/06/15

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