内容説明
世界には、私たちの社会とはまったく違う暮らしがある。そんな多様性を丸ごと理解しようとする人類学―本書は、その基礎概念から現代の潮流までを、コンパクトにまとめた新世代の入門書である。
目次
第1部 人類学の考え方(なぜ人類学か;主要概念;現地調査;理論)
第2部 人類学の題材(互酬;親族;自然;思想;同一化)
著者等紹介
鈴木清史[スズキセイジ]
総合研究大学院大学修了。博士(文学)。現在、静岡大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柳田
14
昨年受けた文化人類学演習のテキストだった。人類学の入門書を読み比べたりはしていないが、ちょっとしっかり勉強しようという人向けのものだと思う。人類学、いろいろな入門書の書き方がありそうな分野だなと思うのだが、本書は、人類学という学問分野のアイデンティティ、主要な学説史や方法を紹介しつつ、個別トピックについて古典的な民族誌を引きながら解説している。けっこう詳しく書いてあると思うし、やはり面白そうでかっこいい学問だなと思う。ちょっと国際協力をやっていたことがあるから、応用、開発人類学とかもいずれ勉強してみたい。2018/04/13
陽香
0
20080830
★★★★★
0
原著2004年のわりと新しい入門書。概説的ながら近年のトピックも押さえられていて、なかなか良書だと思います。構築主義をやんわりと批判して、生物的な側面にまで踏み込みつつ普遍性の重要さを強調するところも最近っぽい感じ。もちろん相対性も強調してますけれど。訳は結構わかりにくい。2010/10/08
チェケ
0
内容は良い。翻訳は分かりづらい2018/08/08
うんとこしょ
0
わかりやすい入門書。であるものの、各理論の核心的なところをさらりと説明して進むことがあるので、多少なりとも、人類学の理論についての知識を見取り図程度でもいいから知っておいたほうがいいかもしれない。2018/02/20