内容説明
ようこそ、論文投稿と査読の不可思議な世界へ―。投稿・査読システムとは、論文の掲載可否が問われているだけの単純な装置ではない。現場で起きていることの実際に分け入り、「投稿と査読の様々な局面」に応用可能な知見を社会学者たちへ還元する。社会学誌の編集委員会を渡り歩いた編著者による、実地的裏付けのなされた“講義編”。投稿者と査読者による改稿‐査読のプロセスを特別に公開する“実践編”。学術誌の編集委員を経験してきた5名の社会学者と、査読誌へ論文を掲載した3名の研究者によるホンネトークを収録した“座談会編”。
目次
講義編(“講義編”の概要―三つの方針と加点法と減点法の齟齬問題;「海図なき海での航海」としての査読誌への投稿―「予期」と「戦術」をキーワードとして;学会をブランディングするための装置としての論文査読システム―編集委員会視点を基盤とした議論 ほか)
実践編(「査読者との会話」としての投稿‐査読プロセス;査読を通して変化した当事者研究のパースペクティヴ)
座談会編(「論文投稿と査読のホントのところ」座談会)
著者等紹介
樫田美雄[カシダヨシオ]
摂南大学現代社会学部教授。筑波大学大学院博士課程社会科学研究科社会学専攻中退。博士(社会科学、奈良女子大学)。日本保健医療社会学会長(2017~2019年)。専門分野は、エスノメソドロジー、福祉と医療の社会学、高等教育論
栗田宣義[クリタノブヨシ]
甲南大学文学部教授。教養学士(国際基督教大学)、文学修士(上智大学)、博士(社会学、上智大学)。専門分野は、社会理論、計量社会学、文化社会学、社会運動と政治的暴力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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