出版社内容情報
アメリカ原爆障害調査委員会(ABCC)遺伝学部長として戦後来日し、被曝児童の研究に携わった著者がみた戦後初期の日本と庶民生活。日本の変貌と時代を超越した特性を鋭い観察眼で捉えた回想録。
内容説明
シャル博士がいなければ、現在の放射線遺伝学研究はなかった―。アメリカ原爆傷害調査委員会(ABCC)遺伝学部長として戦後来日し、被爆児童の研究に携わった著者がみた、調査のエピソードと庶民生活。急速に変貌しながら変化することなく時代を超越する日本の特性を、鋭い観察眼で捉えた回想録。
目次
第1部 占領(広島、1949年;マッカーサーの日本;子どもたちの調査;光栄な見送り)
第2部 日本の復活(新たな課題;長崎、1959年;商人、宣教師、結婚;平戸、1964年;振り返って)
著者等紹介
シャル,ウィリアム・J.[シャル,ウィリアムJ.] [Schull,William J.]
1922‐2017。元テキサス大学健康科学センター人間遺伝学名誉教授。ミズーリ州ルイジアナ生まれ。1945年大学在学中に南太平洋戦線に従軍後、1949年オハイオ州立大学で博士号を取得し、同年アメリカ原爆傷害調査委員会(ABCC)遺伝学部長として来日。帰国後オハイオ州立大学に人間遺伝学部を創設、1970年アメリカ人類遺伝学会会長。1972年テキサス大学健康科学センター教授。1978年財団法人放射線影響研究所疫学部副部長兼主席研究員を兼任し、1986年同財団理事。1992年わが国より勲三等瑞宝章が授与された
利島保[トシマタモツ]
広島大学名誉教授(文学博士)。1943年広島県呉市生まれ。1972年広島大学大学院教育学研究科博士課程単位修得退学。1989年同研究科(心理学講座)教授。2010年広島大学大学院医歯薬保健学総合研究科(医学)リーディング大学院特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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