障害社会学という視座―社会モデルから社会学的反省へ

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障害社会学という視座―社会モデルから社会学的反省へ

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788516410
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C1036

内容説明

「障害は社会が作る」はどこまで正しいのか。障害学を支えてきたテーゼの限界を問い返し、社会に埋め込まれた障害をめぐり新たな視座を拓く。

目次

1章 「女性に髪の毛がないこと」とは、どのような「障害」なのか―スキンヘッドで生活する脱毛症の女性を事例として
2章 発達障害を捉えなおす―制度的支援の場における当事者の実践
3章 障害社会学の立場からの障害者スポーツ研究の試み―「非障害者スポーツとしての障害者スポーツ」
4章 何が知的障害者と親を離れ難くするのか―障害者総合支援法以降における高齢期知的障害者家族
5章 蝙蝠を生きる―進行する障害における能力と自己の肯定
6章 “気詰まり”を生きる吃音者―言語障害と相互行為儀礼
7章 障害社会学と障害学

著者等紹介

榊原賢二郎[サカキバラケンジロウ]
1984年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。2017年に第16回日本社会学会奨励賞(著書の部)受賞(受賞作:『社会的包摂と身体―障害者差別禁止法制後の障害定義と異別処遇を巡って』)。現在、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教。専門は障害社会学。専門社会調査士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆとにー

8
障害学が社会運動と関連して成立してきた学問であるのであれば、どんな人が、どのようなコミュニティに属する人間として関わるのかという当事者性の問題と切り離しえないと思う。当事者性に反省的であることには意識的であるようだけど、障害学を障害社会学が包摂し、言説を社会学者が主体として担うという事態自体は一体どういうことなのだろうか。常識的な市井の人間として特権化されないけれど二階の観察を持った人間はおそらく社会学者なのだろうけど、社会学という学問の社会運動の圏内におくことは今度は社会学者の特権化に繋がらないか。2020/07/27

tu-ta

4
すべての章を読んだわけではないが、ぼくにとって焦眉の7章を含むいくつかの章を読んだ。障害学が抱えてきた問題の指摘は確かに刺激的で面白い。障害社会学と問題を立ててアプローチするのもひとつの方法だろう。しかし、障害学こそが、ここで指摘された問題に応答すべきなのだと思う。著者は障害学を終わったものとして扱うが、ぼくはそうは思わない。 読書メモ、書きました。https://tu-ta.at.webry.info/202007/article_1.html 染谷さんの文章の紹介はコメント欄に 2020/06/29

わか

3
社会モデルに立脚した障害学は反省性=再帰性を持つことができない(私はこれも変だと思うが)ために障害社会学を打ち立て反省過程を示すのだ、という主張は伝わったものの、再三述べられている障害学を切り捨てて障害社会学を別立てする必要性には結局説得されなかった。2021/10/13

awe

2
いやー面白かった。障害学の前提知識でも押さえとこうかなと手に取ったら構築主義に関する理論的考察が展開にされていてスリリングな読書体験だった。本書は、従来の障害学とそれが依拠する障害の社会モデルを相対化し、新たに障害社会学という視座を提唱する。障害学においては、障害の原因は障害者個人の損傷(impairment)にあるのではなく、社会の側にあり、社会が生み出す障害(disability)を解消することが解決策とされ、その思考法は運動に採用され、一定の成果をあげてきた。しかし、こうした社会モデルは、2019/10/21

いとう

1
memo 4章 何が知的障碍者と親を離れがたくするのか 森口弘美『知的障害者の「親元からの自立」を実現する実践』にも指摘があるように、制度整備でショートステイなどが利用できるようになり、親のケア負担が軽減したことが、逆説的に親子離れを困難にしてしまった。 71非障害者としての障害者スポーツ サウンドテーブテニスや車椅子バスケットボールに採用される障害者の非障害者化メカニズム サイバスロン2021/11/19

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