内容説明
子どもがことばを話しはじめるプロセスは不思議そのもの。それは世界が意味あるものとしてまとめられていき、ほやほやのイメージ卵がはじめて生まれてくる過程でもある。『ことばの前のことば』刊行から30余年。未刊だった待望の続巻、ついに刊行。本巻ではことばを話しはじめ、イメージの世界を基盤にして世界と対しはじめる1歳代前半に焦点をあて、「ことば」と身振りの発生プロセスをたどる。
目次
1 ことばのはじまり―ことばが生まれるすじみち2(名づけのはじまり(ことの端としてのことば;共感のことば)
身のことば(指示―あそこを見て;行動のかた(方・型)―これはああするもの
身振り―手振りを中心に))
2 ことばが生まれる場所(意味生成の場所“ここ”;記号としての“これ”―世界よ小さく小さくなあれ;「あわせる」と「うつす」―表象を生みだす働き)
著者等紹介
やまだようこ[ヤマダヨウコ]
山田洋子。1948年、岐阜市で生まれる。愛知淑徳大学教授、京都大学教授、立命館大学特別招聘教授など歴任。京都大学名誉教授。ものがたり心理学研究所長。教育学博士。日本質的心理学会の設立に関わる。専門は、生涯発達心理学、ものがたり(ナラティヴ)心理学、文化心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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