女性雑誌とファッションの歴史社会学―ビジュアル・ファッション誌の成立

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  • サイズ A5判/ページ数 379p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788516106
  • NDC分類 051
  • Cコード C3036

出版社内容情報



坂本 佳鶴恵[サカモト カヅエ]
著・文・その他

内容説明

転換点としてのan・an non・no、「女の子」文化の展開とジェンダー。実用的な家事・洋裁から、おしゃれな衣服・旅行・インテリアへ。アンアン・ノンノに始まるビジュアルな女性誌は、ファッションやライフスタイルを自己表現とする消費「主体」化を、幅広い読者層に広げていった。女性たちの欲望をかきたて、「女の子」のアイデンティティを喚起してきたビジュアル・ファッション誌の系譜を、明治大正から1990年代までたどる。

目次

女性雑誌の歴史とファッションの研究
第1部 「ファッション誌」以前の女性雑誌―衣服・流行・ビジュアル・イメージ(大衆向け女性雑誌の歴史的変化;洋装化と家事の一環としての衣服;戦前の女性雑誌と服装の流行 ほか)
第2部 ビジュアル・ファッション誌の成立―『an・an』『non・no』がもたらしたもの(一九七〇年代女性雑誌の「ビジュアル化」の意味;『an・an』『non・no』と「女の子」文化;戦前の思春期・青年期未婚女性と女性雑誌―オトメから「女の子」文化へ ほか)
第3部 「女の子」文化の展開とジェンダー(『JJ』にみる女子大生の消費「主体」化;『MORE』『クロワッサン』にみるフェミニズム思想の影響と変化;『MORE』『クロワッサン』読者の抵抗―読者投稿分析から ほか)

著者等紹介

坂本佳鶴恵[サカモトカズエ]
1960年生まれ。1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。現在、お茶の水女子大学社会学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

5
ビジュアル・ファッション誌以前。戦前の少女誌や婦人誌に、芸者は排除された。欧州では上流階級がファッションリーダーだったが、かつて日本では芸者など下層階級がリーダーであった。洋装も関係し、上流階級(皇族・華族)や女優がリーダーとなってゆく▲アンアンとノンノはそれ以前の雑誌との分水嶺。「洋裁」という家事要素がなくなる。続くクロワッサンとMOREは国際的なフェミニズム運動の影響を受ける(モア・リポートとか)。JJは女子大生向け、その上にHanako。VERYはシロガネーゼなど流行語を生む。2019/03/31

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