出版社内容情報
深谷 直弘[フカヤ ナオヒロ]
著・文・その他
内容説明
長崎の記憶を遺産として次世代に手渡すために。祈念像や被爆遺構はいかに建立・保存・解体されたのか。平和を願う市民や高校生が継承の担い手になっていく過程とは。負の記憶を継承し活用する途をひらく社会学研究。
目次
原爆の記憶をどのように継承するのか―問題の所在と研究方法
第1部 原爆の記憶 長崎の被爆遺構の保存と解体(“原爆”へのアプローチ―社会学における被爆者調査の系譜と記憶研究との接続;記憶空間としての長崎―“平和公園”の形成と原爆資料館の展示、旧浦上天主堂保存をめぐるポリティクス;城山小学校被爆校舎の保存とその活用―被爆遺構の保存と記憶の継承;新興善小学校校舎の解体とその活用―被爆遺構の解体と記憶の継承)
第2部 継承実践としての平和活動 証言・ガイド・署名(原爆記憶の継承と市民運動―「長崎の証言の会」・爆心地復元運動・継承活動への政治的規制;平和ガイド活動と戦争の記憶―平和案内人の生活史と原爆記憶の継承実践;高校生1万人署名活動―若者と原爆記憶の継承実践)
日常の生活空間と原爆記憶の継承
著者等紹介
深谷直弘[フカヤナオヒロ]
1981年北海道生まれ。2016年法政大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程修了。博士(社会学)。2017年福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任助教。専攻:記憶の社会学・文化社会学・地域社会学・社会調査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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