社会脳ネットワーク入門―社会脳(デフォルトモード)と認知脳(ワーキングメモリ)ネットワークの協調と競合

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社会脳ネットワーク入門―社会脳(デフォルトモード)と認知脳(ワーキングメモリ)ネットワークの協調と競合

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788515710
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C1040

出版社内容情報

脳と心のかかわりを科学する

 わずか1.5リットルほどの脳は、その誕生から死まで生命活動を維持し、自然や社会の環境にフレキシブルに適応する意識を持続させています。脳の高次機能には社会の中でさまざまな問題の解決に向けて働く認知脳の仕組みと、社会の中でうまく適応してゆく社会脳の仕組みが共存しています。この社会脳と認知脳はシーソーのように働くネットワークをなしています。脳科学はもっぱら理科系の学問と見なされがちですが、今、心理学を中核とした人文社会科学と脳科学や情報学が相互乗り入れして、脳と社会とのかかわりの研究が新たなルネサンスの時代を迎えました。本書はこの文理融合の新しい分野をわかりやすく紹介し、脳の働きから人々をつなぐ社会脳のメカニズムを考えてゆく冒険への誘いです。

社会脳ネットワーク入門 目次



まえがき



第?部



1章 脳と心

  1-1 脳と心の研究史

  1-2 意識の主観性

  1-3 意識とは

  1-4 NCC問題

  1-5 意識の階層



2章 脳の小宇宙

  2-1 1・5リットルの脳の小宇宙

  2-2 社会脳と認知脳



3章 脳の構造と機能

  3-1 脳の地図

  3-2 脳の外側・内側面と皮質下



4章 脳の探検

  4-1 脳活動の観察

  4-2 ブレインイメージングの方法

  4-3 fMRIによる脳内血流動態の観察

  4-4 コネクトーム・プロジェクト



5章 社会脳

  5-1 社会脳と意識

  5-2 社会脳とは

  5-3 ダンバー数



6章 社会の中の自己

  6-1 自己とは

  6-2 自己と他者の境界─社会脳の核心

  6-3 身体的自己

  6-4 心的自己と帰属



7章 融合社会脳の展開

  7-1 社会脳研究の諸領域

  7-2 報酬を期待する脳─ニューロエコノミクス

  7-3 不注意による見落とし─ゴリラ実験

  7-4 恥ずかしさ─社会性の芽生え

  7-5 ファイティング・トライアングル─意図の推定

  7-6 いじめと社会的痛み

  7-7 社会脳と芸術─ニューロエステティック

  7-8 社会脳と倫理─ニューロエシックス

  7-9 虚構の想像─嘘をつくこと

  7-10 内側前頭前野と社会脳



8章 情報社会と社会脳

  8-1 Society5.0 と社会脳の進化

  8-2 ネット社会

  8-3 AIの影響



第?部



9章 脳内ネットワーク

  9-1 神経基盤に対するアプローチの変遷

  9-2 機能的結合性

  9-3 構造的ネットワーク

  9-4 安静時ネットワークの概観



10章 認知脳ネットワーク

  10-1 ワーキングメモリ

  10-2 ワーキングメモリネットワーク

  10-3 中央実行系機能



11章 社会脳ネットワーク

  11-1 デフォルトモードネットワーク

  11-2 メンタライジング(心の理論)ネットワーク

  11-3 ミラーニューロンネットワーク



12章 ネットワーク間の競合と協調

  12-1 デフォルトモードネットワーク(DMN)とワーキングメモリネットワーク(WMN)の競合

  12-2 デフォルトモードネットワーク(DMN)とワーキングメモリネットワーク(WMN)の協調

  12-3 ネットワークの競合と協調のダイナミックな変化

  12-4 ネットワークの機能的異質性

  12-5 認知脳ネットワークと社会脳ネットワーク間の切り替え



13章 ネットワークの個人差

  13-1 認知脳ネットワークの個人差と知能

  13-2 社会脳ネットワークの個人差



14章 ネットワークの障害または機能不全─自閉症を例にとって

  14-1 自閉症の特徴

  14-2 自閉症の情報処理

  14-3 自閉症の社会的情報処理の特徴

  14-4 自閉症の心の理論障害仮説

  14-5 自閉症のミラーニューロン障害仮説

  14-6 自閉症は脳内ネットワークの障害─結合性不全仮説



15章 将来の展望

  15-1 ネットワーク理論

  15-2 スモールワールドネットワークとしての脳

  15-3 おわりに



脳関係の略称名

引用文献

事項索引

人名索引

装幀=新曜社デザイン室

苧阪 直行[オサカ ナオユキ]
著・文・その他

越野 英哉[コシノ ヒデヤ]
著・文・その他

内容説明

ヒトの脳は、問題の解決に向けて働く認知脳の仕組みと、社会の中でうまく適応してゆく社会脳の仕組みが、シーソーのように働くネットワークをなしている。心理学を中核とした人文社会科学と脳科学や情報学が相互乗り入れしてルネサンスの時代を迎えた、文理融合の先端脳科学の成果をわかりやすく紹介。脳の働きから人々をつなぐ社会脳のメカニズムを考えてゆく冒険への誘い。

目次

第1部(脳と心;脳の小宇宙;脳の構造と機能;脳の探検;社会脳;社会の中の自己;融合社会脳の展開;情報社会と社会脳)
第2部(脳内ネットワーク;認知脳ネットワーク;社会脳ネットワーク;ネットワーク間の競合と協調;ネットワークの個人差;ネットワークの障害または機能不全―自閉症を例にとって;将来の展望)

著者等紹介

苧阪直行[オサカナオユキ]
1976年京都大学大学院文学研究科(心理学)博士課程修了、文学博士。京都大学大学院文学研究科教授、文学研究科長・文学部長、日本学術会議会員などを経て、京都大学名誉教授。日本ワーキングメモリ学会会長、日本学術会議「脳と意識」分科会委員長、日本学士院会員

越野英哉[コシノヒデヤ]
1994年カンサス大学大学院(心理学)修了、カンサス大学Ph.D.カーネギーメロン大学Postdoctoral fellowを経て、カリフォルニア州立大学教授(サンベルナルディーノ校)。Learning Research Instituteコーディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。