よりみちパン!セ<br> はじめての沖縄

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よりみちパン!セ
はじめての沖縄

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788515628
  • NDC分類 K302
  • Cコード C0095

出版社内容情報

はじめて沖縄に出会い沖縄病になって、勝手なイメージを沖縄に当てはめ、押しつけていた20代。本書はそんな著者の、やむにやまれぬ思考が出発点になって書かれた、切実な「沖縄論」です。この本には、初めて沖縄に行く人のための基本的な情報、その歴史や文化、そして観光名所の解説はありません。社会学者として沖縄をテーマにし、沖縄の人びとの話を聞き取りながらも、「ナイチャー」である自身が「沖縄」について語りうる言葉を探し続けて右往左往するのはなぜなのでしょうか。芥川賞・三島賞候補になった著者が描く、個人的かつ普遍的な、沖縄への終わることのない旅。著者による写真も多数収録。「よりみちパン!セ」新刊第一弾です!

岸 政彦[キシ マサヒコ]
著・文・その他

内容説明

沖縄って、何だろう。沖縄って、どういう場所なのだろう。私たちは、沖縄をどう語るのだろう。若き日に、うなされるように沖縄に恋い焦がれた。やがて研究者として沖縄に通い始める。そこで出会った不安と心細さ、はじめてみた孤独な風景。何度でもくり返し、その風景に立ち戻りながら、沖縄で生まれ育った人びとが語る人生の語りを記録し、そこから沖縄の「歴史と構造」へと架橋する。かつてない、はじめての“沖縄本”。著者撮影の写真多数収録。

目次

序 沖縄について考えることについて考える
自治の感覚
沖縄を思って泣く
彼方と過去
変化と喪失
沖縄のはじまり
たくさんの声、ひとつの境界線
ほんとうの沖縄、ふつうの沖縄
ねじれと分断
終章 境界線を抱いて

著者等紹介

岸政彦[キシマサヒコ]
1967年生まれ。社会学者。龍谷大学社会学部教員を経て、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学。博士(文学)。研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。著作に、『断片的なものの社会学』(朝日出版社、2015年、紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)、『ビニール傘』(新潮社、2017年、第156回芥川賞候補、第30回三島賞候補)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かみぶくろ

93
この作者の考え方はあまりに誠実で優しすぎて、とても自分には、そんなに他者に対して愛に満ちた接し方をできないよと少し悲しい気持ちにすらなる。沖縄についての本ではあるが、沖縄に限らない、マジョリティとマイノリティの関係性について論じている、というか苦悩している本である。「社会」の本質は人と人とが「交換できないこと」であり、その交換できなさを架橋するために言葉がある。ゆえに我々は、どんなに困難でも語り続けなくてはならないと説く。一つの熱意に満ちた思考を、存分に堪能できたと思う。2019/02/18

しゃが

58
私のなかの正しさ、傲慢な思いを「沖縄」にラベリングしていたと葛藤し、つながりを言葉にできるのかと逡巡し、揺さぶられた。岸さんのモノクロ写真に息継ぎながら、後半の「ほんとうの沖縄・ふつうの沖縄・ねじれと分断・境界線を抱いて」では沖縄だけてなく、普遍的な思考を感じた。タイトルは人々の生活史を紡ぎ続けてきた岸さんにとり、沖縄に触れる毎に、文章にする毎に「はじめて」なのだろう。パン!セシリーズだが、深くて重いし、副読本のガイドブックでもない、個人の旅として語られる「揺れ」を思春期のYAだからこそ感じてほしい。2019/03/09

Mr.チャーリー

47
著者は社会学者の岸 政彦さん。二十代半ばに沖縄に観光ではじめて訪れて沖縄の魅力にはまり、研究者として沖縄に通い続けているそうです。沖縄で目の当たりにした現実や、沖縄で生まれ育った人々の話などから、岸さんなりに沖縄を考えていきます。沖縄のガイドブックにあるようなキラキラしたリゾート的な切り口からは一切語っていません。岸さんが撮影した写真も多数収録されていますが、全て白黒です。それがかえって沖縄について冷静に考えるきっかけにもなっている感じがします。とても親しみ易い語り口調の文章にも好感がもてます。2020/04/24

ちゅんさん

46
沖縄の解説本ではなく“沖縄について考えたこと”を書いた本。岸さんらしい。彼の"わからない"、"はっきりとした答えはないかもしれない"ことから逃げずに考え続ける、そんな真摯で誠実な姿勢が好きです。それはたとえ好きなことでもしんどいと思うな。いや、好きだからこそしんどいのかも。彼のように沖縄が好きでこれだけ真摯に向き合って考えたことを本にしてくれてウチナンチュとしてお礼を言いたい。そしてわたしも沖縄について、答えは出なくても考え続けたい。2020/02/24

翔亀

41
【沖縄52】生活史の分野で脚光を浴びている著者が、ずっと沖縄の研究をしていたことを初めて知った。大阪出身の彼は、学生時代から重度の沖縄病だったという。それが高じて、沖縄を研究することを一生の仕事とした。ただ、そこには研究者として、沖縄から自分を「引き剥がす」努力があった。それが、かれの沖縄論、ひいては社会学者としてのオリジナリティを生んだ。あらためて正面から沖縄を論じた本書は、だから幾多の沖縄論とは一線を画す。そしてその射程は沖縄だけでなく広く社会論を革新しようとする。■著者は、従来の沖縄論のように、↓2022/01/09

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