内容説明
認知心理学は、人の心の働きをコンピュータになぞらえて理解しようとしてきた。しかし心の営みも自然の現象であり、人工物の論理とは異なるメカニズムやダイナミクスで活動している。頭の中で起こっている自然現象を根底に据えた1つのモデルを提示し、それがどのように多くの心理現象を説明するかをわかりやすく解説。心理学に新しいパラダイムをもたらす挑戦の書。
目次
第1部 エンジニアが作った心理学(サイエンティストとエンジニア;認知心理学の考え方と誤謬)
第2部 新しい自然主義心理学の基礎―人間のモデル(神経活動が従う自然法則;2つの大脳半球とその関係)
第3部 新しい自然主義心理学に基づく現象の解釈(砂山モデルの振る舞いで説明できる現象;2つあることによって説明できる現象)
第4部 新しい自然主義心理学の発展(ゲシュタルト崩壊;問題解決と創造性 ほか)
著者等紹介
三ヶ尻陽一[ミカジリヨウイチ]
1980年神奈川県生まれ。警察大学校警察情報通信研究センター助教授。2005年青山学院大学大学院理工学研究科物理学専攻修了。特許庁特許資料調査員を経て、2006年警察庁入庁。2014年に東京大学工学系研究科先端学際工学専攻に入学、2017年修了。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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